アルジェリアの治安についてどんなことを思い浮かびますか。
「テロが起こるのでは?」
「一人で歩けない?」
アルジェリアをこのように想像されている方が多いかもしれません。
たしかにテレビで報道されているイスラム教の国々のイメージは決して良いものばかりとは言えません。
では報道がされもしないアルジェリアの治安は実際のところどうでしょうか。
アルジェリアに滞在する際に、1番気になる治安事情を現地在住者より紹介します。
外務省の情報ではあまり治安がよいとはいえない
外務省の海外安全ホームページ上に、国ごとの治安情報が載っています。
アルジェリアの治安レベル別地図を見てみると、ご覧のような結果となっています。
お世辞にも治安の良い国とはいえない地図ですね。
地図から分かるように、首都アルジェなどに少なくともレベル1の勧告がでています。そして主に国境付近と南部に危険レベルが上げられています。
さらに首都アルジェの周りにもレベルが上げられている地域がいくつかあります。
実はレベル2以上の地域は主に山岳、森林、砂漠地帯になります。
人が集まる市街地では、警察を目にすることが多く、住民もセキュリティに関して安心して過ごしています。
しかし観光地、行楽地ではない人気のない山岳、森林、砂漠地帯では住民でも行くことがない場所となっています。このような場所では、特に何も無いため、近づかないようにしたほうが良いでしょう。
アルジェリアは天然資源が豊富な国です。そのため、国自体はアフリカの中でもかなり裕福な国とされています。
しかしアルジェリアの周りには、発展途上国の中でも戦争(内戦など)をしているまだまだ貧しい国々があります。
そのため、特に国境は難民の経路であったり、警察の手に届かない無法地帯となっている場所が多いです。この地帯も避けるべき場所といえます。
南部は主に砂漠地帯となるため、訪れる際は現地をよく知る人物と一緒に訪れましょう。(観光の場合はガイドが必須となります。)
※ちなみに、アルジェリアでは渡航の際に感染症などのワクチン摂取は必要ありません
アルジェリアに実際に住んでみて感じる危険度は?
さて、ここからは実際に危険勧告レベル1の地域、首都アルジェに住んでいる筆者のリアルな目線から見てみましょう。
アルジェは危険勧告レベル1となっているため、一般的に、訪れる日本人はかなり警戒して来ています。
しかし、実際に街へ繰り出すとそんな警戒が少しずつ解かれていく、そんな印象がうかがえます。
テロの恐怖はないの?
アルジェリアと聞くと、なぜだかテロの可能性を疑いたくなります。もちろん100%テロが起こり得ないと断言することはできません。
しかしながら現在ヨーロッパなど各国で起こっているテロ事件の頻度を考えると、一般的に他国の方がテロが起きる確率が高いと思われます。
アルジェリアは過去にテロリストによる脅威がありましたが、現在は一掃されています。
窃盗が少ない?
世界一安全な国、日本でも万引きなどの窃盗は小さな子どもから大人まであり得る、身近な犯罪ですよね。
アルジェリアの至る所には、野菜や果物、そして雑貨などが外に置かれて販売しているところがあります。
危険勧告が出ている国なのだからこんなのすぐに盗られてしまうのではと思う方もいるかもしれません。
しかしアルジェリアではこのような窃盗などはあまりなく、たとえ販売する人が席を空けていいても戻ってくるまで皆待っています。
子供でも一人で外にいる?
欧米国では家の前でも親の目が届かない場所に子供だけでいさせることはあまりないでしょう。
アルジェリアは特に皆敏感なのだろうと思っていましたが、夕暮れ時も近所では子供だけでよく遊んでいる光景を目にします。住んでいる家から遠くないにしろ、親の姿が側にない場合もよくあります。
公立の学校は給食がないため、昼時になると学校から自宅まで生徒自身で帰っている姿、もちろん放課後もその光景を目にします。
もちろん女性一人でも歩くことができます。仕事帰りなど歩いて帰っている人も多数います。
ただ、人気のないところや暗い道などはアルジェリア人女性も避けています。しかしこれは日本でも同じことが言えますよね。
繁華街などは夜に女友達同士で夕食を共にしたりすることも普通です。
お金がなくても買える?
アルジェリアでは1ディナール(0.9円)単位で価格表示されていますが、たとえば購入金額の合計が1001円だった場合、1円はまけてくれるのが普通です。
さらに、25円で買えるミントティーですが、1000円札しか持っていないとしましょう。
わざとではなく、小銭を持っていないことに購入直前まで気づかなかったとき、お店の人はミントティーを渡してくれることがあります。
お金がその時なくても、代金は次回にでも払ってくれれば良い、このような約束が通用するのがアルジェリアです。
純粋に人を信じ、またその人もしっかりと代金を返しに行きます。
今日の日本では忘れ去られたこの光景がこの国では当たり前のように行われています。
人情深いアルジェリアの人々は、困っている人がいたら自分ができることを積極的にしてあげるのが普通なのです。
アルジェリアではこんな犯罪が想定される
実はアルジェリアは私たちが思う以上に純粋な国です。日本のように悪賢い犯罪はあまりありません。
しかしどの国にも犯罪はありますので、気をつけましょう。
スマートフォンなどの貴重品のスリ。貴重品は管理を
一般的に万引きなどの窃盗は少ないアルジェリアですが、スマートフォンやパスポート、もちろん現金のスリをする人は存在します。
→これらの犯罪は海外では当たり前ですので、貴重品は自分の身から離さないようにしてください。
【厳選!安全対策グッズと知識をお伝えします】
- 財布の数は2つ以上
- 革財布で高級感を。さらにチェーンも複数つける。
- 「スキミング防止」機能付きのパスポートケースやバッグを選ぶ
- 体に密着したかばんを
- 窃盗防止アイテムをいくつか所持する
- 犯罪の100倍遭遇!?交通事故を防ぐ反射リストバンド
- スーツケース施錠は必須。必須の南京錠
など、防犯グッズと安全対策を押さえておきましょう。
薬物販売には気をつける
アルジェリアには薬物犯罪をしている集団もいます。
→しかしこのような薬物は自分から探さなければ見つかりません。関わらないようにしましょう。
運転マナー。あまりよくない
アルジェリア人は運転ルールを守らない人が多いです。日本で問題になっているあおり運転は至る所で行われています。(暴力はありません)
→運転する際、車道を渡る際は周りをよく見て、最善の注意を払うようにしてください。
ワイロ。甘い誘いにはのらないこと!
アルジェリアのビジネスでは、時にワイロという甘い誘いが来ることがあります。
ワイロを受け取ると、もちろん違法になります。現在のアルジェリアでは政府関係者の多くや会社のトップがワイロを渡したり受け取ったりした罪で起訴されています。
→ワイロは必ず見つかりますので、くれぐれも甘い誘いには乗らないように気をつけましょう。
万が一のときの連絡先
何か起こった時のための連絡先です。
在アルジェリア日本大使館
+213 (0)21 91 20 04~06
警察
- 17
- 1548
救急
- 3016
消防
- 14
困った時のフレーズをいくつか紹介します
フランス語「日本語の意味」
Aidez-moi エデ モワ「助けてください」
Appelez la police アペレ ラ ポリス「警察を呼んでください」
Appelez l’ambulance アペレ ロンヴュロンス「救急車を呼んでください」
J’ai un problème ジェ アン プロブレム「問題があります」
Je me suis perdu ジュ ム スゥイ ペルドュ「道に迷いました」
Où se trouve le consulat du Japon ? ウ ス トリュブ ル コンスュラ ドゥ ジャポン?「日本領事館はどこですか?」
ここで紹介したことを気をつけながら、ぜひアルジェリア滞在を満喫してください。
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