モザンビークの食文化。普段の主食からおすすめローカル料理まで紹介

モザンビークの食文化 〜日本人の口によく合うモザンビーク料理〜

モザンビーク料理をご存知でしょうか?

多くの方は、モザンビーク料理がどのようなものかほとんどイメージはないのではないでしょうか。

モザンビークには多種多様な人種がいることもあり、地元の料理に加えて、旧宗主国のポルトガルや移民が多いインドなどの影響を受けた様々な種類の料理が多数あります。

また、南北に広がる広い海岸線のお陰で、魚介類も豊富です。

他のアフリカ諸国に住んでいる人がモザンビークを訪問する際には、口を揃えて「モザンビークの食事は美味しい!」と言っており、総じてモザンビーク料理は日本人の口に合うと思います。

今回はモザンビーク在住の筆者より、ポピュラーな食べ物、普段の食事などをご紹介したいと思います。

モザンビークの主食とローカルフード

(1)シマ

モザンビーク人は主食として、米を食べる人もいれば、パンを食べる人もいますが、地元や地方の人が最も多く食べる主食は、白とうもろこしの粉をお湯と共に練った「シマ」です。

見た目はマッシュドポテトのようなもので、シマ自体にはほとんど味はありません。

他のアフリカ諸国ではそれぞれ違った名称となっておりますが、他の国と同様にモザンビークでは「シマ」が広く食べられています。

多くのローカルなレストランでは、焼いたチキンなどを注文すると、シマかライスを選ぶことができます。

逆にモダンなレストランではシマはあまり提供されておらず、ライスかフライドポテトを選ぶのが一般的です。

食べ方はとてもシンプルで、チキンやシチュー、豆、魚などと一緒に食べます。

シマ自体には味があまりなく、これだけるを食べると何とも言えない味ですが、焼いたチキンなどと一緒に食べるととても美味しいです。

(2)マタパ(ンボア)

ローカルフードは煮込み料理が多く、特にポピュラーかつ日常的に食されているのがマタパです。

キャッサバやカボチャの葉をカニやココナッツミルクなどと一緒に煮込んだ食べ物で、カレーのようにご飯にかけて食べます。

値段もお手頃で多くの地元の人がよく食べており、私も毎日のように地元の食堂で食べています。

キャッサバの葉で作ったものをマタパ、カボチャの葉で作ったものをンボアと言います。

マタパはクセのない味付けで、日本人の口にとても合うと思います。

辛い食べ物が好きな人は、モザンビークの辛いソースである「ピリピリ」と一緒に食べると一層美味しくなります。

(3)ザンべジア風チキン

モザンビークでは、チキンのグリルがとてもポピュラーな食べ物で広く食べられています。

多くのレストランや路上などでも売られています。

多くの人にとって牛肉は少し値段が上がることや、地方では家庭で鶏が多く育てられていることもあり、よりお手頃価格で変えるチキンがよく食べられている印象です。

通常のグリルチキンは塩味などのシンプルな味付けが多いですが、ザンべジア州のチキンのグリルはピリ辛で、個人的に特にオススメです。

ビールにもよく合います。

結構ピリ辛ですので、辛いのが苦手な人は避けた方が良いかもしれません。

(4)ビール(2M)

モザンビークのお酒はビールが最もポピュラーです。

モザンビークでは南アフリカやポルトガル産のワインがたくさんありますが、モザンビーク産のワインはほとんどなく、ビールが一番多く飲まれています。

気候が暑いこともあってか、キンキンに冷えた少しライトな味のビールがよく飲まれています。

ビールの種類は色々ありますが、モザンビークと言えば「2M」が最もポピュラーです。

ライトで飲みやすく、デザインもカラフルで可愛いです。

週末の昼間からビーチ沿いで美味しい海産物やグリルチキンと一緒に飲む2Mは最高の贅沢ではないでしょうか。

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外国の影響を受けた料理

(1)カレー(カリル)

チキンとピーナッツ、カニやエビなどの魚介類などを入れたカリルは色々な場所で食べられています。

インド系のモザンビーク人やインド人が多くいるので、カレーとナンなどが食べられるレストランも多くありますが、モザンビークのカリルはスパイスなどの味付けがもう少しシンプルかつそれほど辛くない印象です。

ナンではなく、ご飯と一緒に食べることが一般的です。

カレー以外にもインドのサモサ風の揚げ物(シャモッサ)も良く食べられています。

(2)シーフード

日本人を含む外国人にとって最も親しまれているモザンビークの食事はシーフードです。

広い海岸線を有するモザンビークでは漁業がとても盛んで、様々な魚介類が取れることもあり、シーフードが至る所で食べられます。

日本のマグロ漁船もモザンビーク近郊でマグロ釣りをすることがあるようで、マグロやエビなどは日本にも輸出されています。

なお、余談になりますが、モザンビーク近海には、生きた化石として有名なシーラカンスがいます(もちろんこれは食べません!)。

マプトなどの都市では、多くのポルトガル人やポルトガル系モザンビーク人がいることもあり、ポルトガル語の影響を受けたエビやイカなどの魚介類のグリルなどを食べられるレストランが多数あります。

特に、エビのグリルはオリーブオイルやガーリックなどと一緒にグリルされるもので、とても美味しいです。

知り合いに一番おすすめのモザンビーク料理について聞かれる場合には、まず初めにエビのグリルをおすすめするようにしています。

また、地元の魚やイカのグリルなども美味しいです。

また、ポルトガル風のエビのコロッケやアサリのワイン蒸しなどもビールのお供として親しまれています。

マプト市内には「Campo Di Mare」、「Sagres」 、「Casa dos Peixes」、「Zambi 」などの素敵なレストランが多数あり、連日賑わっています。

モザンビーク在住の日本人の多くは、家族や友人が遊びに来る場合には、まず最初にシーフードレストランに連れて行くのではないでしょうか。

(3) パステルデナタ(エッグタルト)

モザンビークのスイーツと言えば、特におすすめなのポルトガルから来たパステルデナタです。

日本ではエッグタルトとして知られています。

とても人気なお菓子で、カスタードが程よく甘く、パリパリとしたパイ生地が香ばしいので、日本人の口にとてもよく合います。

シナモンパウダーをかけてエスプレッソと一緒に食べるのが特におすすめです。

なお、翌日になってしまうとパイ生地が柔らかくなってしまうため、焼きあがった当日中に食べたほうが良いです。

マプト市内では、「Casa Doce」や高台の公園にある「Tropikal」などの多くのカフェやレストラン、スーパーマーケットで食べることができます。

海が見えるカフェなどから友人や家族と一緒に食べるパステルデナタは最高です!

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気をつけるべき食事のマナーはある?

モザンビークでは、食事の際に特に留意する必要があるマナー等はありません。

常識的に最低限のマナーを守り、また荷物を置いたまま席を離れるようなことなどをしなければ、特に問題が起こることはないと思います。

モザンビークのレストランでは、会計時にチップを支払うことが通例です。

欧米のように15-20%といったチップを支払ったり、チップの支払いがないと怒られたりすることはありませんが、目安として食事料金の5-10%程度をチップとして支払うと良いでしょう。

レストランによっては食事が出てくるまでに少し時間がかかることもありますので(特地方に行くほど食事が出てくるまでに時間が多くかかることがあります、、、)、そこは日本とは異なると割り切って辛抱強く待つ必要があります。

今回はモザンビークの食事についてご紹介しました

モザンビークには今回ご招待した食事の他にも、中華料理やイタリア料理、ブラジル料理など色々とあります。

また、インド、韓国、タイ、ベトナムなどのアジア系のレストランもマプト市内に複数あります。

一方で、きちんとした日本料理屋はないため(外国風寿司屋は複数ありますが・・・)、日本食がないと困る!という人は少し寂しい思いをするかもしれません。

しかし、今回ご紹介したとおりシーフードやローカルフードはとても美味しく、外国にいる日本人にとってはありがたい中華料理屋も複数あるため、個人的にはモザンビークで食事に困ることはほとんどありません。

日本にいると中々モザンビーク料理を堪能する機会はありませんが、5月から日本人を含む多くの外国人へのビザが緩和され、モザンビーク訪問のハードルが下がったこともあり、今後モザンビークを訪問する機会があれば、モザンビーク料理を是非ご堪能ください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

オブリガード!カニマンボ!

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