パナマに10年住んで分かった移住生活の魅力と実際

皆さんが、パナマと聞いてすぐ思い浮かべるのは、パナマ運河とパナマ文書ではないでしょうか。

確かに、パナマ運河は世界をつなぐ架け橋で、パナマの経済発展にもおおきく貢献しています。

しかし、その他にもパナマの経済に大きく貢献しているのが、リタイアメントの受け入れと観光業なんです。

コスタリカと同じくエコツーリズムも盛んです。

似たような環境で、生活コストの安さから移り住むヨーロッパ人やアメリカ人もいます。

そんなパナマに友好国ビザ(Friendly Nations Visa)で移住して10年になる私から、移住生活に役立つ8つの魅力をお伝えします。

パナマの基本情報

パナマってどこにあるの、教えて!

パナマはどこ?

地図でみると、南アメリカ大陸と北アメリカ大陸のまん中、細くなった場所がパナマです。

西隣はコスタリカ、東隣はコロンビアです。

コスタリカとは陸路で簡単に行けますが、コロンビアには陸路では行けません。

大きさは、北海道よりやや小さくて、人口も北海道より100万人少ない420万人の小さな国です。

何世紀にもわたって、パナマは人類の通り道で人々の出会いの場でした。そのため、いろんな人種が混在しています。

宗教はカトリック教が80%です。ですから、人々はのんびり、おだやかな人が多いです。

公用語はスペイン語です。パナマシティーや、移住者の多い町のレストランやお店などは英語を話せる人が多いでしょう。

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1.世界の主要都市とつながっている

パナマはシンガポールを目指していると言われています。

中南米を旅行してパナマに来ると、洗練されたビル群に圧倒されるでしょう。

パナマのビル群

その魅力のひとつが、交通の便がいい事です。

航空会社は、世界の主要都市に毎日就航しています。

乗り継ぎ便も多いです。アメリカ、南米、ヨーロッパと航空チケットを日本より安く買えます。

陸路では長距離バスやマイカーを使い、コスタリカ、グアテマラ、メキシコそしてアメリカまでも行けます。

パナマを拠点に、旅行するのもいいと思いますよ。

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2.高地で穏やかな気候の町、ビーチサイドの町とサーファーの町がある

パナマには四季がありません。

太平洋側の気候は雨季と乾季に分かれてます。雨季は4月から11月、乾季は12月から3月です。

カリブ海側は、一年中大量の雨が降る熱帯雨林です。

そんなパナマには、移住者に人気の場所がいくつかあります。

高地で涼しい町

1番人気のある町は、スターバックスで1杯2,000円で販売されたゲイシャコーヒー、そのゲシャコーヒーで有名になったエスメルダ農園のあるボケテの町です。

コーヒー好きな人は1度訪れたい町ですね。

標高1000メートルから1500メートルに位置するこの町は、穏やかな気候で乾季になると、ほぼ毎日、虹が出るんですよ。

また、コスタリカと隣接して、エコツーリズムもさかんです。

あの火の鳥のモデルになったケツァールにもあえます。

他にも、涼しくて過ごしやすいボルカンの町、パナマシティーに近いセロ アズール、アルトス デル マリアなどがあります。

ビーチサイドの町

パナマシティーから1時間ほど行くとそこはプラヤが連なるリゾート地です。

たくさんのホテルもあり、こちらもアメリカやヨーロッパの人に人気のある場所です。

スペイン語でビーチのことをプラヤといいます。

その代表の町がコロナド、ビハオ、ブエナベンチュラなどです。

ショッピングモール、高級ホテルやリゾート地が立ち並ぶ町です。

サーファーに人気な町

パナマはサーファーの天国です。

一年中サーフィンが可能なだけでなく、狭い地理のおかげで同じ日に大西洋と太平洋に波を乗せることができるそうです。

その代表がサンタカタリナ。

パナマの太平洋側にあるビーチタウンです。

その他に中米の有名なサーフ先、モノ ネグリトなどがあります。

この様に、魅力的な町がたくさんあります。

アメリカやヨーロッパで、移住したい国トップランキングに選ばれるのも納得いきますね。

3.水道水が飲める

水道水が飲めます。私達がパナマを移住先に選んだひとつの条件が水です。

私は沸騰させてから飲んでいますが、そのまま飲んでも大丈夫です。

主人はペットボトルに水道水を入れて、凍らせてから飲んでます。

出かけるときはいつもこれを持ち歩いています。

しかし、市販の水を購入して飲んでいる人もいます。

ウォーターサーバーも有り、家まで配達もしてくれますよ。

水道代はタダ同然です。

私はコンドミニアムに住んでいるので、水道代はかかりません。友達に聞いたら、年に一度、数千円払っているようです。

これは、ほんとにありがたいです。

4.水道光熱費が安い。

我が家の1ヶ月の水道光熱費、聞いたらびっくりすると思います。

インターネット代込みでトータル100ドル前後です。

水道 0ドル
ガス 10ドル ~15ドル
電気 20ドル~25ドル
インターネット 62ドル

 

ガスどうしてこんなに安いの?

ガスは政府が補助しています。

25リブロの小さいガスタンクが5ドル37セントです。

しかし、補助は小さいガスタンクのみです。

我が家は1ヶ月に2本使うので10ドル弱。毎日、料理して洗濯乾燥機も使って、この値段はほんとに助かります。

コスタリカとの国境のフリーゾーンに行くと、ガスを買いに来るコスタリカ人を見かけます。それは買いに来ますよね。

我が家の電気代が安いのはエアコンを使っていないからです。

暑いシティーや隣町に住んでるお友達に聞いたら、100ドル前後だそうです。あまり安いとは言えませんね。

大まかな一ヶ月の生活費

食費 雑費 約500ドル
水道光熱費 30~40ドル
インターネット 40~60ドル
携帯 2台 約40ドル
生活費トータル 700から800ドル

 

5.リタイアメントビザがとりやすい。しかし、観光ビザは180日から90日滞在に変更

※ビザ要件は変更されます。最新の情報を取得するよう心がけましょう。

観光ビザ

観光ビザで180日滞在可能でしたが2018年より90日に変更になりました。

ヨーロッパの寒い冬、テキサスやフロリダの暑い夏を避けて、自国とパナマを行き来している人もいます。

隣国、コスタリカに1週間ほど滞在して戻ってくる人もいますよ。

滞在期間が短くなったのは残念です。

参照URL: EMBASSY OF PANAMA IN JAPAN

リタイアメントビザ

リタイアメントビザはとても優遇されてます。

映画館、公共の乗り物やレストランの食事などの割引があります。

これが、移住者に人気のある理由です。

<申請条件>

  • 月に1000$以上の年金
  • 国立パナマ銀行に5年間の銀行定期預金が必要で、毎月の利息が750ドルが得られる金額

<各種サービス割引>

  • 映画・ホテル・イベント=50%オフ
  • 医療費=20%オフ
  • 航空券・レストラン・光熱費=25%オフ
  • 公共交通機関=30%オフ

<税金控除>

  • 2年に1台あたりの自家用車輸入に対する税額控除。
  • 家具日用品など、最大1万ドルの輸入税控除。

注: すべての手続きは、必ず弁護士にお願いしないといけません。

常に更新があります。最新の情報は以下のリンクでご確認下さい。

参照URL : la visa de jubilación en Panamá

友好国ビザ

リタイアメント以外の若い20代、30代、40代の方が長期で働きながら滞在するビザとして、友好国ビザ(Friendly Nations Visa)があります。

友好国ビザは2021年に条件が変わったため、詳細はURLよりご確認ください。

参照URL:2021 Changes to the Panama Friendly Nations Visa

以下抜粋 翻訳

パナマとの経済的つながりを示す方法、つまり資格を得る方法が変わりました。 現在、オプションは3つだけです。パナマの会社の従業員であり、有効なパナマの労働許可を持っている。あなたの名前で少なくとも$200,000でパナマの不動産を購入してください。 あなたは地元の銀行を通して財産に融資することができます。最低3年の期間でパナマ銀行の固定預金口座に最低$200,000を預金します。

6.アパートが簡単に借りられる

移住者の多い地域では、パスポートだけで、家具付きのアパートが借りられます。

パナマに長期滞在を考えている場合は、検討してみるのもいいかも知れません。

有難いことに、日本人は信用されているのでスムーズに貸してくれますよ。

家具付家賃 1ヶ月

  • 2LDKで800ドル 前後
    主寝室とお客様用トイレ 付き
  • 1LDK なら500ドル前後
  • 1000ドル以上出すと、満足のいく一軒家が借りられます。

同じ2LDKでも150㎡あり、日本より広いつくりになっています。

パナマシティーだと、1、2割高くなると思います。

もちろん、安いローカルな賃貸物件もありますが、ほとんど家具がついてません。それにお湯が出ません。お風呂も水シャワーの家がほとんどです。

7.新鮮な魚と日本の食材が手に入る。

新鮮な魚が買える水産市場

パナマシティーには、JICAパナマとパナマ市の協力によりつくられた水産市場があり、マグロや新鮮な魚貝類が買えます。

その隣に、海鮮レストランがあり、セービーチェなど海鮮料理が食べられます。

住んでる町でも、マグロは1Lb (453g) 5ドル で売ってますよ。

実を言うと、キハダマグロを米国や欧州に輸出しているんですよ。これは、パナマ経済の中で重要な役割をはたしています。

近畿大学と提携して、マグロの養殖研究も行っているようです。

日本食材が買えるお店

日本食材はパナマシティーにあるFURTERIA MINI- MAX とFOODE MARKETで買えます。

品揃えが豊富で、納豆も売ってますよ。しかし、割高です。それは仕方ありませんね。

また、各町にある中華食材店でも大根やもやしなどの野菜、手作り豆腐などを買うこともできます。

醤油、ノリ、わさびや米須など寿司を作る材料やゴールデンカレーは普通のスーパーで見かけるようになりました。

参照URL: FURTERIA MINI-MAX

参照URL: FOODIE MARKET

8.パナマはドルが使える

私達がパナマ移住を決めた1番の理由は通貨です。為替に左右されないのは安心感があります。

パナマの通貨はバルボアと言いますがドルと同じです。

パナマの通貨

紙幣はドルのみです。

バルボア硬貨はありますが、この硬貨はパナマでしか使えません。

ドル硬貨と混ざって使ってます。

アメリカに行った時、間違えて使ってしまい変な顔をされました。

皆さんも、気をつけてくださいね。

移住地として魅力あるパナマのまとめ

知らないパナマを見つけられたでしょうか。

ぜひ移住先や短期滞在の候補地に入れてみてください。

洗練された都会だけではなく、自然豊かで穏やかな気候、ヨーロッパ人やアメリカ人に愛されてる町がパナマにはあります。

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