アフリカと聞くと少し治安が悪いイメージがある方もいるかもしれません。
しかし、ベナン共和国は周辺の国と比べると比較的治安が良いとされています。
今回はそんなベナンの治安情報や対策をお伝えしたいと思います。
1.アフリカの中でも安全?ベナンの主要犯罪
周辺の国より治安が良いベナンですが、犯罪は起きます。
ベナンの主な犯罪
◆金銭目的の窃盗、恐喝、詐欺、他金銭の要求
このような犯罪は日常的に行なわれています。
とくに外人だとお金を持っていると思われているので狙われやすいです。
◆銃、刃物といった凶器を用いた殺人、強盗
周辺国から簡単に凶器が手に入るため、危険な場所ではこういった犯罪がおきることがあります。
◆売春、麻薬密売
スラム街や危険な地区では売春や麻薬密売などが行なわれていることもあります。
その他危険なこと
◆交通事故
交通事故は結構な頻度で起きています。
首都や地方、どこにいても気をつけなければいけません。
2.外務省情報
外務省で確認できる、ベナン共和国滞在者が巻き込まれた事件です。
日本人が巻き込まれた事件
- 2018年3月:海岸沿いを歩いていた日本人2人がナイフで脅され携帯や財布をとられた
- 2019年1月:ホテルに滞在中、外出時に部屋の中の現金をとられた
- 2019年7月:警察名乗る男に声をかけられ、パスポート等見せるとそれを奪われた
- 2019年8月:自宅を数日間留守にしていたところ、現金が入ったスーツケースをこじ開けられ現金をとられた
外国人が巻き込まれた事件
- 2019年5月:ベナン北部において仏人男性2人が誘拐された
3.危険な場所
ベナン共和国で危険な場所とされるところをご紹介します。
◆首都圏
海岸付近やフィジロセ(Fidjrosse)地区、ダントッパ(Dantokpa)市場では、ひったくり・スリが多いといわれています。
また、ミセボ(Missebo)市場や、ゾンゴ(Zongo)地区と隣接するジョンケ(Jonquet)地区では、売春や密売が行なわれているということです。
◆郊外
ベナン北部の森林保護地区では、隣接国からテロ組織が流入している可能性があるとのことです。
誘拐事件が起こっています。
4.実際住んでみて感じたこと
基本的にしっかり気をつけていれば犯罪に巻き込まれることは少ないと感じました。
しかし、街中でお金を要求されることは日常茶飯事なので、お金は絶対に渡してはいけません。
特に何かと言いがかりをつけてはお金を要求してくるタクシー運転手、空港職員もいます。
タクシー運転手の場合は多少強めに断り続けるとあきらめてくれることが多いです。
空港職員もこちら側がフランス語で強めにいうとあきらめます。
街中でバイクが転倒しているのを結構な頻度で見るので、バイクやタクシーは危険です。
車のタクシーも大人数乗せながらかなりのスピードを出して走っているので、事故が起こる可能性があります。
車もバスも結構な年季の入っているものを乗り回していることがほとんどなので、かなりの確率で故障します。
車はなるべくキレイなものに乗り、バスも大手バス会社のキレイなバス(乗車賃は少し高め)に乗るようにしましょう。
体験談
私が実際に経験した話です。
私がベナンに住んでいた住居では24時間警備員を雇っていました。
しかしその警備員は、昼食時は外にご飯を買いに行ってしまうのです。
ルールとして30分以内には戻るように言っていました。
ある日、私が数日間家を留守にしていたところ、警備員から1本の電話が。
「勝手口のドアが壊れてドアがあいている!もしかしたら空き巣に入られたかも!」とのことでした。
まだ出先でしたが、家に急いで帰宅し見てみると、私がいつも使っている部屋のそばにある勝手口のドアの鍵が壊れて開いていたのです。
急いで中の貴重品を見てみましたが、貴重品は無事。
何も盗まれた様子もなく、警備員の警備不注意ということで警備会社に厳重注意してもらいました。
私の住居は木造のドアの内側に鉄格子の扉の2重扉になっていました。
そして複数の南京錠などでしっかり施錠していましたし、外出時はすべての扉の鍵をしっかり確認していました。
そうしてもこのようなことが起きるのです。
1軒屋に住む際は必ず警備員を雇いましょう。
警備員も真面目でルールを守るしっかりした警備員を雇った方が良いです。
5.困ったとき(連絡先、フレーズ)
困った時の連絡先や、連絡するときのフレーズをご紹介します。
緊急連絡先(ベナン国番号:+229)
警察
- 警察:166、117(緊急通報), 21-31-34-81, 94-00-20-20(WhatsApp)
- コトヌー市中央警察署: 21-30-30-25, 21-30-20-11
- コトヌー市12区警察署(地区を管轄): 60-61-15-20, 60-61-15-24, 62-60-56-16
救急・消防
- 消防:166、118(緊急通報)
- コトヌー市消防・救急隊: 21-30-30-11, 21-30-22-22, 69-58-07-07
- 有料緊急搬送サービス(SAMU):21-30-73-36, 95-36-11-04, 90-90-30-02, 68-40-00-00
- ベナン国立大学病院(CNHU):21-30-01-55, 21-30-17-69, 21-30-46-52
在ベナン日本大使館
- 緊急電話:96-68-91-12(夜間・休日のみ)
- 代表電話:21-30-59-86(平日8:30~18:15)
- ホームページ:在ベナン日本国大使館 (emb-japan.go.jp)
役立つフレーズ
- 助けて!:Au secours !(オ スクール)
- やめてください:Arrêtez !(アレテ)
- 泥棒:Au voleur !(オ ボルー)
- 危ない!:Attention! (アタンシォン)
- ○○を盗まれました:Je crois qu’on m’a volé mon(ma) ○○.(ジュ クロワ コン マ ボレ モン(マ)○○)
- 警察署(日本大使館)はどこですか?:Où est le commissariat(l’Ambassade du Japon)?(ウ エ ル コミッサリア(ランバサッドゥ ドゥ ジャポン))
- 警察(救急車)を呼んでください。:Appelez la police(une ambulance), s’il vous plaît!(アプレ ラ ポリス(ユンヌ アンブランス), シルヴプレ)
- パスポートをなくしました:J’ai perdu mon passport.(ジェ ペルドゥ モン パスポー)
- (ケガ部位指さし)ここが痛いです。:J’ai mal ici.(ジェ マル イシー)
- 私は○○にいます。:Je suis à ○○.(ジュ スイ ア ○○)
6.対策、気をつけること
- 変だと感じた人には近づかない
- 夜一人歩きは避ける⇒歩く際は必ず複数人で
- 夜の路地裏は避ける⇒夜間どうしても出歩く際は、明るい大通りを複数人で歩く
- 高価なものを身に着けたり、お金を出して歩かない。
- 貴重品は肌身離さず持つ⇒服の下に下げれるような目立たないポーチに入れてパスポート等を持ち歩く
- お金などは分散して持つ
- かばんは手提げではなくたすき掛けのかばんにする
- 露出の多い服は避ける
- 写真や動画を撮影しながら歩かない⇒撮影しなければいけない場合は撮影許可を得て撮影する。※軍事施設・政府施設や空港、港は基本撮影禁止
- 交通量が多い道路を渡る際は、ベナン人がわたる時に便乗して渡ること
- バイクタクシーは特に転倒することがあるので危険⇒どうしても乗る時は頭を守れるものを着用必須
- タクシーやバスの中でも貴重品は肌身離さない
- 車に乗っている時は必ずドアをロックする
まとめ
渡航前には必ず『たびレジ – 外務省 海外安全情報配信サービス (mofa.go.jp)』に登録しましょう。
たびレジ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
3ヵ月以上滞在するのであれば、在留届の登録も必須です。
治安が良いからと言っても油断は禁物。
渡航前から情報を収集し、現地でも対策は万全にしましょう。
そうすることで、快適にベナンライフを楽しめるはずです。
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