まだまだ日本人に馴染みの薄い国アルジェリアですが、観光客はというと、まったくいないわけではありません。
アルジェリアでは世界遺産や日本では見ることができない物もあり、特に旅慣れている上級旅行者が選ぶ国となっています。
そしてアルジェリアにいる長期滞在している日本人は約130人ほど。
そのほとんどが駐在人といった企業からの要請で移住している人たちです。
日本のパスポートは世界でも最強と言われているように、ビザなしで渡航できる国数が1番多いですよね。
しかし、そんな日本のパスポートを所持していてもアルジェリアに入国するためには、滞在理由、期間に関わらずビザが必要となります。
ここでは、今回はアルジェリアに滞在するためのビザについてご紹介します。
※2019年11月時点の情報です。ビザは最新の情報を入手するよう心がけてください。
アルジェリアのビザ取得のための共通必要書類
まず、それぞれのビザ申請で必要となるがこの3つです。
- パスポート
有効期限が6ヶ月以上 - 申請書2部
→タイプして記入してください。(署名欄以外、手書きは無効) 。申請書PDFのURL - パスポートサイズの最近の証明写真2枚
→申請書に貼ってください。
ビザ料金
ビザの種類によって料金が変わります。あらかじめ大使館に確認しておきましょう。
例: 観光ビザ 4,800円
申請時あるいはビザ受け取り時に支払いをします。もちろん現金のみの取り扱いになりますので、おつりのないようにしましょう。
それでは、それぞれのビザについて紹介したいと思います。
1. 観光ビザ(短期滞在)
まず、アルジェリアを観光目的で訪れる際に必要な観光ビザについてです。
観光でアルジェリアを訪れる際は
- 現地の旅行代理店
- もしくは、アルジェリア旅行を企画している日本の旅行代理店
に連絡する必要があります。(バックパッカーのような個人旅行は現在できません。)
大使館にて現地の旅行代理店などは紹介してくれます。
・Fancyellow
日本人相手にも慣れているアルジェリアの旅行代理店です。主に外国人向けの国内旅行を企画しています。
URL:https://www.fancyalgeria.com/
その他、検索ワードとして下記を検索していただけると、見つけることができるでしょう。
日本側:「アルジェリア 旅行」
アルジェリア側:「travel agent in Algeria (agence de voyage en Algérie)」
滞在期間
基本的には
- 30日間
- 90日間
の2種類です。
申請書にチェックする欄があります。
必要書類
共通必要書類に加えて下記の書類が必要です。
- アルジェリアへの往復航空券2部
- アルジェリアの旅程2部(英語かフランス語で記入)
→日付ごとに行動、滞在場所がわかる 旅程にしましょう。
あるいは、もしアルジェリアに住んでいる人の自宅に滞在する場合は上記の書類に加えて、宿泊証明書が必要となります。(旅行代理店への連絡は必要ありません)
この宿泊証明書はアルジェリアの市役所での認証印がいりますので、アルジェリア在住の方の協力が必要です。
市役所認証後、日本にこの書類を送ってもらわなければなりません。(コピー不可)
※アルジェリアから日本へEMSで書類を送る場合、問題がなければ約10日間ほどで手元に届きます。
2. 短期滞在ビザ
短期滞在ビザでは、観光ビザ以外に下記の4種類があります。
- ビジネスビザ
- 文化ビザ
- 報道ビザ
- トランジットビザ
特にビジネスビザと文化ビザはいずれもイベントなどの参加を目的としたビザです。
報道ビザとトランジットビザは名前からイメージできるように、報道関係者のためのビザと飛行機でアルジェリアでの乗り換えが必要なときに取得するビザとなっています。
3. 就労ビザ(長期滞在)
ここからは、長期滞在ができるビザをご紹介します。
まずは就労ビザ。
こちらのビザはアルジェリアに滞在しながら報酬を得る活動をする就労目的のビザです。
必要書類
共通必要書類に加えて下記の書類が必要です。
- 雇用主発行のコミットメントレター2部(1部原本、1部コピー)
- アルジェリアの雇用主がサインした労働契約書
- 雇用主による就労者の帰還誓約書 →就労先の県の労働局の押印が必要
- 現地の雇用局か雇用省が発行した臨時就労許可証
こちらもアルジェリアから日本に必要書類を送ってもらう必要があります。
有効期限は現地アルジェリアで延長することができます。
4. 家族ビザ(長期滞在)
こちらはアルジェリアに配偶者がいる場合、あるいはアルジェリアで働いている日本人の家族の場合に取得できるビザです。
必要書類
共通必要書類に加えて下記の書類が必要です。
アルジェリアに配偶者がいる場合
- 婚姻届などの関係を証明する書類 →アルジェリア国籍の配偶者がアル ジェリア大使館に未登録の場合のみ
- 3ヶ月以内に発行された宿泊証明書 →アルジェリア現地当局の認証印が必 要
アルジェリアで働いている日本人の家族の場合
- 戸籍謄本 →フランス語に訳してください
- 雇用証明書もしくは招待状のコピー→アルジェリアの雇用主が発行
主に長期滞在できるビザはこの2種類になります。
アルジェリアの大使館情報
ビザ申請をするためには在日アルジェリア大使館を訪問する必要があります。
旅行代理店にビザ申請を代理で頼むこともできますが、それ以外は本人が申請に行く必要があります。
時間:月曜日〜金曜日 午前9:30〜午前10:45
申請者が多いと後日の申請を促される可能性もありますので、なるべくギリギリに行かないようにしましょう。
住所:東京都目黒区三田2丁目10-67
恵比寿駅と目黒駅のちょうど間にあります。どちらの駅からもだいたい徒歩20分ほどかかります。閑静な住宅地で、坂が多いところに位置しています。
電話番号:+81-(0)3-3711-2661
大使館ホームページでも掲載されているこちらの電話番号ですが、申請者が問い合わせた際になかなか思った回答が得られなかった、忙しいと言われて相手にされなかった、などといったことがよくあるようです。
あまり期待しないほうがいいかもしれません。
注意事項
- 基本的に予約などは必要なく、時間に余裕を持って訪問してください。申請者が多い日には、待つこともあります。
- 外にインターホンがあり、用件を述べると扉の鍵が開きます。扉は二重になっています。
- 書類は分かりやすいように整理しておくと良いでしょう。(2部用意する書類は1部ずつまとめて、2つ同じまとまりができるようにしておきましょう。)
- 基本的には日本語で大丈夫ですが、アルジェリア人の方との会話は英語やフランス語を促されることもあります。
- 申請と受け取りは2営業日で可能ですが、書類に不備があった場合などは出直さなければならないことがあります。最低限ボールペンなどは持参しておきましょう。
アルジェリア滞在のためのビザ情報まとめ
たくさんの見どころがあるアルジェリアですが、観光ビザを取得するのも旅行代理店の協力が必要になります。
そして長期滞在できる者は現在のところ、アルジェリアでの仕事に従事している者もしくは、アルジェリア人家族がいる者といった制限があります。
これらの制限があるため、アルジェリアに長期滞在している日本人はとても少ないです。
インターネットなどにアルジェリアの情報が少ない理由もお分かりいただけたかと思います。
観光客および長期滞在者が他の国に比べて少ないアルジェリア。もちろん住民も外国人に慣れているわけではありません。
しかしながら、この外国人に慣れていない国だからこその観光大国にはない、“純粋で偽りのない優しさ”に触れ合うことができます。
大使館ビザ情報URL:http://algerianembassy-japan.jp/consular-section-2-2/
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