マケドニアの治安情報。危険区域と安全対策

移住でも、旅行でも、出張でも、海外へ行くとなると、まず気になるのは現地の治安ではないでしょうか。

特に最近は、従来のスリ窃盗、詐欺のような犯罪だけでなく、色々な事情を背景に持つテロなどにも十分気をつけなくてはなりません。

今回ご紹介するマケドニアは知らない方がほとんどの国なので、訪れる際には情報収集されると思うのですが、残念ながら有用でまとまった情報が多くありません。

そこで今回は、外務省や現地マケドニア在住の邦人からの情報を基に、マケドニアの治安について、ご紹介したいと思います。

なおこの情報は、現時点の、比較的少ないソース(現地在住の邦人少ないため)を基にしていますので、実際に訪れる際には、ご自分でも一度最新の情報を集めてください。

日本語の情報はなくても、英語で検索すると、色々な情報がありますよ。

外務省がまとめている治安情報について

マケドニアについての公式な治安情報は、「外務省海外安全ホームページ」で確認できます。同サイトによると、マケドニアは「レベル1:十分注意」とあります。
以下、外務省のサイトからの引用した概要です。

【危険レベル】
マケドニア旧ユーゴスラビア共和国(以下マケドニア)北部(スコピエ市を除く),北西部及び西部
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
マケドニア北部(スコピエ市を除く)及び北西部及び西部では,アルバニア系武装勢力と治安当局との間で武力衝突が発生する可能性があるため,十分注意してください。

同サイトの本文には危険情報の背景が書かれています。

マケドニアを訪れる予定の方には一度お読みいただきたいのですが、以下、外務省の情報を筆者が簡単にまとめたものを記しておきます。

キーワードは「アルバニア」「イスラム過激派」「難民」です

アルバニアおよびコソボと国境を接している地域(マケドニア北部)は2001年にアルバニア系武装勢力と治安当局の武力衝突がありました。

停戦合意後は大きな衝突はないが、再び起こらないとは限りません。

イスラム国に参加した戦闘員がマケドニアに多く帰還していると言われている。加えて、過激派の思想に共鳴する一匹狼的なテロリストによる事件が世界の主要都市で起こっているので、マケドニアでも要注意。

シリア他地域からの難民がギリシャから陸路西欧諸国に向かう際の通り道になっていることに伴い、国境や駅を通るのに時間がかかる場合もあります。

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マケドニア全体の治安

さて、ここまで外務省の情報をご紹介しましたが、マケドニア現地に住む人の話を聞いた印象で、マケドニアに来る際に気にしなければならない治安関係のキーワードは、「アルバニア」だと感じましたので、少し背景をご説明しておきたいと思います。

アルバニアとは

アルバニアはマケドニアの西側にある国で、先ほど紹介した外務省海外安全ホームページによれば「麻薬取引や犯罪組織の存在が指摘されて」いる国だそうです。

(筆者はマケドニアを知るまで、アルバニアのことも知りませんでしたので、実際のところはよく分かりません)。

では、なぜマケドニアなのにアルバニアを気にしなければいけないのか?

問題は、マケドニア国内のアルバニア人が増え続けていることに伴い、様々な軋轢がでてきていることです

実は昔からマケドニア国内にはアルバニア人がいて、うまく共存していたようなのですが、「近年は違法合法問わず国境を越えては、違法合法問わずお金を稼ぎ、子供もたくさん作る。マケドニアが、あちこちでコミュニティごと侵食されている。そのくせ、税金逃れのために国勢調査のようなものには一切協力せず、法律は無視、何か注意を受ければマイノリティ差別だと騒ぎ立てる。」(現地マケドニア人談)というのです。

もちろん全員がそう思っているわけではないですが、外務省の危険情報出ている地域はアルバニア人住民が多くを占める地域であり、また、最近アルバニア人が政治力をつけてきていることからマケドニア人が警戒感を強めている雰囲気があります。

ちなみに北側のお隣コソボにもアルバニア系の住民がいるため、ほぼ同じ話が聞かれます。

こういう背景があるので、マケドニアの北西部および西部については、衝突が起きやすい土壌があると、覚えておいたほうがよいかもしれません。

ちょっとピリピリしたお話が続きました。

しかも、あなたがもし「知られざる国!マケドニアの移住が魅力的な12の理由」をお読みになっていたら『話が違う。治安は悪くない。』と言っていたじゃないか。」と、思われたかもしれませんがご安心下さい。

いろいろありますが、それでもやはり、全体的にマケドニアの治安はそれほど悪くない、と申し上げたいと思います。

上述の一部地域を除いては、日常生活を送る中で不安を感じることはあまりありません。

夜も気候が良い日は老若男女、多くの人が散歩に出かけていますし、怪しい人が集まる歓楽街のような場所もマケドニアにはほとんどありません。麻薬や銃なども厳しく取り締まられています。

住環境でいうと、農村部はもちろん都市部でも密な近所づきあい文化があります。住民同士が普段から密に付き合っているため、いい意味で近所の目がよく行き届いていて、治安を支えている一つの側面になっているのだと感じます。

子供達も公園で思いきり遊べます。

ただし、貧しい国です

スリや窃盗、置き引きには常に気をつけなくてはなりません。

街にはジプシーと呼ばれるゴミ拾いや物乞いで生計を立てる人々を見かけて、少しショックを受けるかもしれません。

タクシーや街の市場や路上など値札がないものやサービスを買う際には、外国人には高めの値段を言って来る場合も多くありますので、注意が必要です。

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スコピエの治安と危険地域

外国人の多くが訪れる首都スコピエですが、まずやはり観光客や外国人駐在員が多いセンター地区では、スリなどの窃盗や路上販売などでのぼったくりに気をつけましょう

また、ジプシーの子供達がレストランの中にまで入ってお金を要求してくることがあります。

かわいそうではあるのですが、一人にあげるときりがなくなることがあるので断り、店員さんに行って追い払ってもらいましょう。

また、スコピエ市内の北のエリアでガジババ(Gazi baba)地区も注意が必要です

スリや窃盗などに加え、この辺りのごく一部では、深夜になると薬などの売人等が顔を出す所があるようです。

このエリアは、オールドバザールと呼ばれる、古い街並みの商店街や、食料品から日用雑貨、衣服などなんでも売っている大きな市場があって、日中は地元の人で賑わっていて、観光客もたくさん訪れる場所でもあります。

昼間と夜の顔が違うので、夜、特に深夜は気をつけた方がよいでしょう。

気をつけるべき行動や安全対策

皆さんのマケドニアでの滞在が楽しい時間になるよう、気をつけるべき点を、いくつかご紹介します。

届け/手続きなど

マケドニアで宿泊施設として登録されている以外の所に滞在する場合は、警察に届け出が必要になります。

現地到着後24時間以内に、滞在先の最寄りの警察署で用紙をもらい記入して提出しましょう

3ヶ月以内の滞在なら、外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお勧めします。

3ヶ月以上の滞在なら、在留届を大使館に忘れずに提出しましょう。

ちなみに、マケドニアは在留邦人が少ないためか、大使館の方が大変丁寧かつフレンドリーに対応してくださいますので、長期滞在者には心強いですよ。

日常行動

荷物から目を離さない、バッグの口はきちんと閉じる

特に空港から市内へのバスは観光客狙いのスリがいるようなので、要注意です。

パスポートや財布、スマホなどはなるべく分散して持っておく。

一度に全部をなくしたり、盗られたりすると、どうしようもありません。

言い寄って来る人(子供を含む)に注意する

こちらが頼みもしないのに、あれこれ提案してくるのはお金目当てか何かと思ったほうが無難です。

マケドニア人は人懐っこい人々ですが、さすがに知らない人にいきなり色々提案して来るのは変な人です。

スマホを見ながら歩かない。盗られる心配よりも、こちらは車がけっこう飛ばすので、よく見ていないと少し危ないのです。

タクシーは、道で拾うよりも、なるべく電話で呼ぶ

道やショッピングセンターの周辺で客待ちをしているタクシーの中には、メーターを改造して、通常よりも高い料金を請求して来る運転手がいます。

そのため信頼できる会社のタクシーを電話で呼ぶことをお勧めします。

ちなみに筆者のお勧めはDelux TaxiElit Taxiです。

その他

現地の人と仲良くなっても、いたずらに感情を逆なでしない配慮、というのも必要かもしれません。

例えば、こちらの皆さんは政治や歴史のことになると、かなり熱のこもった討論を延々として、熱くなりすぎて喧嘩になる、なんてこともあります。

現地の人と仲良くなったら、楽しい雰囲気でおしゃべりを楽しみましょう。

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万が一の緊急連絡先

最後に、マケドニアでトラブルなどに巻き込まれた際の連絡先をご紹介します。

とはいえ、マケドニア国内では日本大使館しか、緊急時に皆さんが頼れる場所がありませんので、まずは無事に過ごせるよう、十分ご注意下さい。

在マケドニア日本大使館

電話
+389-2-3118-063 (平日8:30〜12:30、13:30〜17:00)
+389-70-247-040 または +389-70-246-957 (夜間、土日祝日用)
住所: Bul. Partizanski Odredi 15A, Room No. 9 1000 Skopje

なお、現地の公的機関の通報先は以下の通りです。英語が通じるかは不明ですが、どうしようもない時は、一報を。

現地公的機関

警察:192
消防:193
救急:194

マケドニアの治安まとめ

マケドニアへ渡航される日本人はまだまだ少ないですが、現地の安全確保のために、この情報が助けになれば幸いです。

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