ブルガリアではわずかながらですがインフレ傾向にあります。
IMF(国際通貨基金)による調べによると、2017年の年間物価上昇率は1.19%です。
1996年のソ連解体による旧共産圏での経済危機、2008年のリーマンショックによる経済危機を除けば毎年ゆるやかな上昇が続いており安定しています。
今回は、ブルガリアでの長期滞在を検討されている方に役立つ、食品からぜいたく品まで、ブルガリアでの5種類40品目のモノの物価を一挙大公開します。
※ブルガリアの通貨「レフ」は、ここではLevと記載します。また1Levは約70円での換算とします。
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ブルガリアの食品関係の物価。全体として日本より安い!
ブルガリアの地元の人たちは、スーパーマーケットか市場(パザール)で日常生活に必要な食品を買います。
市場のほうがやや安価な傾向はありますが、時期によっては、特に夏の観光シーズンになるとたくさんの外国人がブルガリアに訪れるため、その時期は市場でも価格を高めに設定することもあります。
ただし、最近では外国資本のスーパーマーケット(ドイツ資本のカウフランドやオーストリア資本のビラなど)では定期的に特売日を設けており、外国人にとっては比較的買い物がしやすいです。
飲料品
まずはじめに飲料品の物価一覧の表です。
項目 | 物価 |
---|---|
ミネラルウォーター | 500ml 0.8Lev(約56円) |
コカ・コーラ | 500ml 1.15Lev(約80円) |
ビール(カーメニッツァ) | 500ml 1.15Lev(約80円) |
ワイン(フルボトル) | 10Lev (約700円) |
コーヒー | 1杯 0.4Lev(約28円) |
牛乳 | 1,000ml 1.4Lev(約98円) |
ミネラルウォーター:
500ml 0.8Lev(約56円)/1000ml 1.2Lev(約84円)
水は衣食住の中でも基本中の基本です。
ブルガリアでは山に囲まれた自然豊かな国のため湧き水はもちろん、水道水でも飲用として使用するには特に問題はありませんが、
水道管の汚れなどを気にして定期的に購入するブルガリア人もいます。
コカ・コーラ:
500ml 1.15Lev(約80円) / 2,000ml 2.35(約164円)
他のヨーロッパと同様にブルガリアでもコカ・コーラは全ての世代に親しまれています
日本に比べたら比較的安い値段で購入できます。
またブルガリアにはブルガリアオリジナルのコーラ、ブルコーラやコーヒーとコーラが合体したコーヒーコーラなども販売しています。
ビール(カーメニッツァ):
500ml 1.15Lev(約80円)2,000ml 2.8Lev(約196円)
ブルガリアにもたくさんの銘柄のビールがあり、その中でもカーメニッツァやザゴールカはかなり有名です。
ビールについては日本に比べてかなり安価で購入できます。
またブルガリアではエフェス(トルコ)やバルチカ(ロシア)など外国のビールもかなり販売されています。
ワイン(フルボトル):
10Lev (約700円)
ギリシャの北部に位置しているブルガリアはギリシャや他のバルカン半島の国々と同様にワインが大量に生産され、かなり安い値段でおいしいワインを購入できます。
ワインの平均の価格は700円程ですが、安いワインですと200円前後で購入することもできます。
またブルガリアではワインの他にラキヤというブドウやアンズなどから作られた約40-50℃のお酒も有名で、特に中年や年配の男性に親しまれています。
コーヒー:
1杯 0.4Lev(約28円)
ブルガリアではコーヒーはインスタントやドリップコーヒーの他に、コーヒー専門の自動販売機があります。
そちらの値段が1杯が約28円になります。
味もしっかりしていて飲みやすく多くの人に飲まれています。
また街のいたるところにコーヒーの自動販売機があり飲みたいと思ったときにすぐに購入できます。
牛乳:
1,000ml 1.4Lev(約98円)
ブルガリアといえばヨーグルトというように乳製品に関しては安い上に質も高いです。牛乳も同じように安い値段でおいしい牛乳が購入できます。
食品・調味良品
項目 | 物価 |
---|---|
鶏肉 | 1キロ7Lev(約490円) |
豚肉 | 1キロ5Lev(約350円) |
牛肉 | 1キロ11Lev(約770円) |
ムール貝 | 1キロ 3Lev(約210円) |
お米(一般的なお米) | 1キロ 2.5Lev(約175円) |
食パン | 1斤 1Lev(約70円) |
インスタントラーメン | 1袋 0.4Lev(約28円) |
ヨーグルト | 1個(400mg) 0.8Lev(約56円) |
醤油 | 200ml 1.1Lev (約77円) |
チーズ | 400g 4Lev(約280円) |
肉類:
鶏肉:1キロ7Lev(約490円)
豚肉:1キロ5Lev(約350円)
牛肉:1キロ11Lev(約770円)
ブルガリアでは豚肉が人気があり値段も鶏肉より安価です。
牛肉に関しては値段も高めな上に、味も日本の牛肉のように柔らかくないのであまりおすすめできません。
ムール貝:
1キロ 3Lev(約210円)
ブルガリアでおすすめの魚介類はムール貝(別名ムラサキガイ)です。
ブルガリアは黒海に面しており、毎年春になるとたくさんのムール貝がお店に並んでいます。
しかし生で食べることはできませんので必ず調理が必要です。
ワイン蒸しにするかフライにして食べるのがブルガリアでは一般的です。
お米(一般的なお米):
1キロ 2.5Lev(約175円)
ブルガリアでは日本のようなお米の他にアジアで食されている細長いお米や粒が小さめのお米など、たくさんの種類が売られています。
その中でも日本のお米だけは高価で1キロ700円以上するお店もあります。
食パン:
1斤 1Lev(約70円)
ブルガリアの主食はパンですので、お米よりも安価で購入できます。ブルガリアのパンは白いパンが一般的ですが、日本のパンよりもやや固めです。
スープと一緒に食べたり、サンドイッチのようにトマトやレタスやハムをはさんで食べたりもします。
インスタントラーメン:
1袋 0.4Lev(約28円)
ブルガリアでもインスタントラーメンは売られていますが、味は日本のものよりも薄味です。
ブルガリアで一番人気のインスタントラーメンはマギーという会社のインスタントラーメンです。
チキン、ビーフ、マッシュルームの3種類の味があります。
ヨーグルト:
1個(400mg) 0.8Lev(約56円)
ブルガリアといえばヨーグルトと思い浮かべる方は大勢いると思いますが、ブルガリアではたくさんの会社のヨーグルトが販売されています。
その中でも特におすすめなのがナバーバという名前のヨーグルトです。
味は濃い目でコクがありそのままでも果物と混ぜても十分おいしいヨーグルトです。
他にも酸味が強めなヨーグルトやサラダとして使えるヨーグルトなどいろいろな種類のヨーグルトがありますので味比べをすることができます。
醤油:
200ml 1.1Lev (約77円)
ブルガリアでも寿司などの日本食は有名ですが、醤油を家庭料理で使用する家族はまだまだ少ないのが現状です。
スーパーマーケットでは中国製の醤油ばかりが陳列されていますが、時々日本のキッコーマンの醤油を見かけることができます。
ただし値段は6Lev(約420円)とかなり高額です。
チーズ:
400g 4Lev(約280円)
ヨーグルトの他にブルガリアでおすすめなのがチーズです。ブルガリアにはシーレネとよばれる主にヤギなどの乳から作られるかなり塩分の強いチーズと、
カシュカバールとよばれる日本でも一般的な牛などの乳から作られるチーズがあります。ブルガリアは酪農が盛んなためチーズもかなりおいしいです。
野菜・果物類
項目 | 物価 |
---|---|
じゃがいも | 1kg 0.6Lev (約42円) |
トマト | 1kg 1.5Lev(約105円) |
ぶどう | 1kg 3Lev(約210円) |
桃 | 1kg 1.3Lev(約91円) |
アボカド | 1個 1.3Lev(約91円) |
じゃがいも:
1kg 0.6Lev (約42円)
ブルガリアと日本の物価で大きく異なるのは野菜や果物の分野です。
その中でも特に安いと感じるのはじゃがいもです。じゃがいもはおもに国産のものが売られています。
ブルガリア人はスープの具として使ったり、ピューレ状にして食べたり、ポテトサラダとして用いたりいろいろな料理でじゃがいもを使います。
トマト:
1kg 1.5Lev(約105円)
もう1つブルガリアでポピュラーな野菜といえばトマトです。
日本のトマトよりやや酸味が強いものの味はしっかりしています。
料理の具材としてもよく使われますが、一番のおすすめはトマトとチーズに塩かオリーブオイルをかけて食べる方法です。
トマト本来の味を楽しむことができます。
ぶどう:
1kg 3Lev(約210円)
ブルガリア産のぶどうの品質の良さは東ヨーロッパの方ではかなり有名です。
ワインやラキヤなどお酒に使われることも多いですが、果物としてそのまま食べても十分にイケます。
ブルガリアのぶどうは甘みが強く1人でも何房も食べることができます。
ただしブルガリア人はぶどうを皮ごと食べるので、日本のように皮を残して食べると不思議に思われるかもしれません。
桃:
1kg 1.3Lev(約91円)
桃と言うと日本ではやや高価なイメージもありますが、ブルガリアではかなり安く買うことができます。
ブルガリアの桃は黄桃に似ていて日本の桃よりやや小さめです。
ただし甘みは強くとてもおいしいです。
アボカド:
1個 1.3Lev(約91円)
ブルガリアの野菜や果物は日本と比較するとかなり安く感じますが、アボカドだけは例外です。
アボカドは国産はなく南米などから輸入されるため他の野菜に比べ値段が高めです。
そのためブルガリア人にとってはあまりなじみのない野菜となっています。
ブルガリアの衣類関係の物価
ブルガリアはEU(ヨーロッパ連合)に加入しているため西ヨーロッパ資本の会社が次々と出店しています。
その中でもH&MやZARAやNewYorkerなどはブルガリアの大都市なら必ず見かけます。
またブルガリアでは市場でも衣料品店をよく見かけます。値段はかなり安いのですが質は有名店のものと違いかなり悪く、すぐに着れなくなることもあります。
それらの服のほとんどは中国産かトルコ産です。
項目 | 物価 |
---|---|
女性用下着(上下) | 15Lev(1050円) |
スカート | 40Lev(2800円) |
男性用スーツ | 180Lev(約12,600円) |
女性用下着(上下):
15Lev(1050円)
モールなどにある衣料品店で買う場合、値段は他のヨーロッパと同じくらいなのでやや高価に感じますが質はかなりいいです。
また季節の終わりごとに最終セールなども行っているので、その時を狙って安く買うこともできます。
スカート:
40Lev(2800円)
デザインなどによって値段もマチマチですが大抵の有名店ではその値段で買うことができます。
1つ注意点としてヨーロッパのサイズは日本のサイズと異なるため、ブルガリアでSのサイズを買ったとしても、実際には日本のMサイズだったということがよくあります。
スカートだけでなく服を選ぶ際には必ず試着したほうがいいです。
男性用スーツ:
180Lev(約12,600円)
ブルガリアでスーツを着てる人をあまり見かけませんが、ほとんどの衣料品店で購入することができます。やはりこちらもヨーロッパサイズで表記されているため、服を選ぶ際には注意が必要です。
ブルガリアの日用品関連の物価
日用品はどこのスーパーマーケットで購入することができますが、最近では化粧品や潜在などの日用品の専門店も増えているため、そうした店で揃えることができます。
ブルガリアで有名な日用品の専門店はDM(ディーエム)やLilly(リリー)などです。
項目 | 物価 |
---|---|
洗濯用洗剤 | 3l 9.8Lev (約680円) |
食器用洗剤 | 250ml 1.35Lev(約94円) |
ティッシュペーパー | 10枚入り 0.8Lev(約56円) |
トイレットペーパー | 20ロール 10.5Lev(約735円) |
シャンプー | 250ml 3.9Lev(約273円) |
コンディショナー | 250ml 2.9Lev(約203円) |
歯ブラシ | 2.2Lev(約154円) |
歯磨き粉 | 125ml 1.79Lev(約125円) |
洗濯用洗剤:
3l 9.8Lev (約680円)
洗剤は粉のタイプとジェルタイプの2種類が売られていますが、ブルガリアではジェルタイプのほうが人気です。
食器用洗剤:
250ml 1.35Lev(約94円)
食器用洗剤については1Lev以上の商品を選べば問題なく使用できます。
それ以下の価格の洗剤ですと泡立ちが悪いものもあります。
ティッシュペーパー:
10枚入り 0.8Lev(約56円)
ブルガリアなどヨーロッパのティッシュペーパーは日本のティッシュペーパーより固めのた、慣れないと鼻が痛くなることがあります。
トイレットペーパー:
20ロール 10.5Lev(約735円)
スーパーマーケットには0.3Lev(約21円)で売られているトイレットペーパーもありますが、紙の質が粗悪のため水に流れないものもありますので注意が必要です。
シャンプー:
250ml 3.9Lev(約273円)
コンディショナー:
250ml 2.9Lev(約203円)
シャンプーやコンディショナーなどは日本でもおなじみのメーカー、ダヴやロレヤルなどが販売されていますので、日本で使い慣れた商品を購入することができます。
歯ブラシ:
2.2Lev(約154円)
歯ブラシは日本と同じように固めから柔らかめまでいろいろなブラシを選ぶことができます。
歯磨き粉:
125ml 1.79Lev(約125円)
ブルガリアではブルガリアのオリジナルブランドの他にアクアフレッシュやラカルトなど日本でもおなじみの商品が販売されています。
ブルガリアの電化製品の値段
ブルガリアの電化製品の価格は日本とほぼ同じです。
日本との違いはブルガリアでは日本では見ることない海外の電機メーカーの商品を見かけることです。
例えば家電ではゴレーニエ(Gorenje)というスロベニアの電機メーカーをよく目にします。
製品の質もそれほど悪くなく値段も低めなので、なじみのないメーカーでも選択肢と1つとして含めることができます。
アイロン:
35Lev(約2,450円)
機能によっては高額なものもありますが、アイロンに関してはこの値段で十分な品質のアイロンを買うことができます。
エアコン:
700Lev (約49,000円)
ブルガリアも日本と同じように夏もそれなりに暑く、冬も年に数回は雪が積もるほど寒くなることがあります。
そのため暖房や冷房は必ず必要になります。
ブルガリアのその他の物価
マクドナルド:
ハンバーガー 1.25Lev(約87円)
ビッグマック 3.99Lev(約279円)
ブルガリアにもマクドナルドはたくさんあります。
学生たちに人気のスポットです。
ガソリン:
レギュラーガソリン 2.27Lev(約158円)
ディーゼルガソリン2.29Lev(約160円)
メタンガス1.27Lev(約88円)
自動車(トヨタカローラ1.6l乗用車):
33,987Lev(約2,379,000円)
ブルガリア国民にとって新車の自動車はまだまだ高級品です。
多くの人たちは走行距離10万キロや20万キロの中古車を購入しています。
ブルガリアの物価まとめ
全体的にブルガリアの物価は日本に比べたら安いですが、電化製品や衣料品はさほど変わりはありません。
さらにブルガリアの平均給料は日本と比べれば半分以下ですので、ブルガリア人にとってはかなり高額に感じます。
ただし食品に関してはほとんどの分野で日本より安いので、献立を考える際にあまり悩まずに決めることができます。
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