知らないと怖い!ハンガリーの文化と習慣・暗黙のルール10選

ハンガリーの文化と習慣・暗黙のルール10選

東欧の小国ハンガリーはヨーロッパ連合に加盟していながら独自の言語ハンガリー語を公用語とし、独自の通貨フォリントを使用しています。

言語や通貨のみならず、その文化や風習にも独自のものがあり、日本人としては戸惑い場面があります。

ここでは、日本人がハンガリーで生活する上で知っておくと良い暗黙のルール10選を紹介します。

1. なにはともあれこんにちは

ハンガリー語で「こんにちは」は
「ヨー・ナポト」
ですが、ハンガリー人はとにかくこの挨拶を多用します。

電話のかけ始ははもちろんのこと、何かを買うときも「ヨー・ナポト、それを100gください」のようにまず挨拶をします。

日本では「こんにちは、それを100gください」とは言いませんが、「すみません」と同じ感覚と思っていただければよいでしょう。

これがないと相手の心象を悪くするようで、筆者もハンガリーに移り住んで間もないころ、地下鉄の切符売り場で「ワンデイチケットプリーズ」と英語で言い放ち(一応プリーズはつけています)、売り場の女性に「ヨー・ナポト・キヴァーノク」とかなり強い口調で言われたことがあります。

「キヴァーノク」はあいさつに付ける丁寧語です。

その日は日曜日だったので、休日出勤に苛立っていたのかもしれませんが、「あいさつくらいきちんとしようよ」と暗に言われているようでした。

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2. 電話をかけたらまず名乗る

電話をかけるときにも日本語の「もしもし」と同じ感覚で「ヨー・ナポト・キヴァーノク」と言いますが、その後でかなりの確率で名前を名乗ります。

特にビジネス目的ではなく、例えば、役所に何か問い合わせする時や病院やレストランの予約の時などもです。

日本ですと普通自分の名前は最初には名乗らず「もしもし、〇〇についてお聞きしたいのですが」とはじまり、必要に応じて名乗る必要があれば名乗ります。

しかし、ハンガリーでは特に名乗る必要がなくても自分の名前をまず伝えます

私がハンガリー語が苦手なため、込み入ったことを役所に問い合わせたい時はハンガリー人の同僚に電話して聞いてもらいます。

そんなときでも「私は〇〇(自分の名前)ですが、ハンガリー語が流暢でない日本人の同僚がなになにについて知りたいのですが。。」という感じです。

肝心の私の名前は言わず自分の名前は伝えます。

「自分は怪しいものではありませんよ」という身元保証の意味があるらしいです。

まずは自分から名乗りを上げて相手に信用してもらいましょう。

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3. お釣りが返ってこない

ハンガリーの独自通貨フォリントの最低額貨幣は5フォリント硬貨です。

しかし、物の値段はすべて5で割り切れるわけではなく、199フォリントのような価格設定は普通です。

5フォリント以下の通貨がないので、5フォリント以下のお釣りは四捨五入されます。

例えば、197フォリントのものを買って200フォリント硬貨を出すと、お釣りが返ってきません。逆に192フォリントのものを買った場合は190フォリント出せば許されます。

以前は1フォリント、2フォリント硬貨があったそうですが、2008年3月1日から廃止されました。これで会計監査とか大丈夫なのかと心配になりますが、何か解決策があるのでしょう。

買い物をする時はしっかり計算して、最後の桁が1、2、6、7フォリントになるようにするとお得です。

しかし、ハンガリーの銀行が発行したカードで支払えば端数も小数点以下まで管理してくれますので、この問題はなくなります。

4.連休前には買いだめが必至

クリスマスやイースターなど連休の時は事前に買いだめをしておかないと大変なことになります。

なぜなら、ハンガリーでは祝日には大きなお店やショッピングセンターが閉まってしまうからです。

土日は営業していますが、例えば土日月と連休の場合、日曜は午前しか営業していないこともあります。

クリスマス当日はファストフードのお店でさえ閉まってしまいます。

筆者がブダペストに移り住んで間もないころ、クリスマスに外に食事にでかけて、マクドナルド、バーガーキングが閉まっていて愕然としました。

KFCが営業していたのでそこに駆け込んで寒さと飢えをしのぎました。

また、産婦人科の担当の先生に「12月25日と26日は私休みだから、その時に出産になったら当直の先生が対応するから」と言い放たれました。

祝日の前には綿密な計画と準備が必要です。

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5.ファストフード店のトイレは無料ではない

マクドナルドやバーガーキング、KFCなどのトイレには電子錠がついていて、暗証番号を入力しないと中に入れないのが普通です。

暗証番号はレシートに書いてあります。

トイレに電子錠がないところは、トイレの前に門番がいて、その人にレシートを見せて入れてもらいます。

レシートがない場合は150フォリント (約60円)程度の使用料を徴収されます。

お客以外の人間がこっそり利用するのを防ぐためでしょうが特に電子錠タイプのトイレはレシートに番号が書いてあることを知らない(気が付かない)と焦ります。

6.アパートのドアはオートロックが基本

ブダペストのアパートのドアノブは部屋の内側は回りますが、外側は回りません。

詳しくは以下の写真のようになっています。

左が玄関の中、右が外です。

右の写真ではドアノブの根元が溶接されているのがわかると思います。

このドアを外から開けるには鍵穴に鍵をさして、右に回しながらドアを押す必要があります。

つまり、鍵を持たずに外に出てドアを閉めてしまうと鍵をかけていなくても外からドアを開けることができなくなります。

また、家の中のドアノブにロックレバーがなく、家の中からドアをロックするためには鍵穴に鍵をさして左にぐるぐる3回転ほど回さねばなりません。

さらに、内側の鍵穴に鍵をさしていると、外側から鍵をさしても回りません。

我が家は2つの鍵を妻と私で1本ずつ使っているのですが、片方が帰った時にドアをロックして、鍵をさしっぱなしにして、そのあと出かける時に別の鍵を手に持ち、鍵が鍵穴にささったままドアを開け閉めると、鍵を持っていても家に入れなくなります。

このドア関係のトラブルを7年で3回やり、業者を呼んでドアを開けてもらいました。

1回18,000から20,000フォリント(約7,000から8,000円程度)とかなり高額な請求をされますので、十分ご注意ください。

7.公共交通機関を利用するときの注意

ブダペスト市内の公共交通機関にはバス、トラム、地下鉄、近距離電車、長距離電車がありますが、それぞれ注意しなければいけないことがあります。

バス・トラムの降車時は一つ前の駅で移動

まず、バス、トラムから降りる時、ハンガリー人は一つ前の駅で席を立ってドアの近くにあらかじめ移動しています

これによって混雑の中、「降ります降りま~す」と言いながら人をかき分けることが少なくなります。

降りる駅周辺の路線図を把握しているからこそできることですが、日本の朝の通勤ラッシュに導入しても良いのではないかと思います。

地下鉄の駅にはトイレがない

次に、地下鉄の駅にはトイレがありません。日本の駅にはだいたいどこにでもトイレがありますので、日本人は無ければおかしいくらいに思うかもしれません。注意が必要です。

長距離電車の注意点

長距離電車の車両番号が先頭からの通し番号ではなく、3桁のランダムな(私にはそう思えます)数字になっています。さらに駅のプラットフォームに車両番号の案内表示がないので、ホームのどこに自分が予約した車両が来るのか予想がつきません。

始発駅から乗る時は問題ありませんが、そうでない時はホームの真ん中あたりで待っていて、列車が来たら車両番号を確認して、それーっと乗る感じです。

8.公立病院のトイレにはトイレットペーパーがない

ハンガリーは公立病院の医療費が無料なのはありがたいですが、トイレにトイレットペーパーを常備していない病院がかなりあるのは困ったものです。

筆者は男性なので、あまり不便に感じていませんでしが、一度娘が病院でトイレに行きたがったので連れて行って紙がないのに愕然としました。

しかたがないので、ポケットティッシュを使って、トイレが詰まるといけないので流さずにゴミ箱に捨てました。

後で妻に聞いたところ、どこの病院もそうだとのこと。私が男だったので気がつかなかったようです。

公立病院に行くときはトイレットペーパーを持参しましょう。

9.14才以下の子供への法律

これは暗黙でも何でもなく明文化されたルール、法律なのですが、14歳以下の子供を家に一人で置く、一人で学校に行かせるなどの行為には罰則が設けられています。

実際にはさすがに14歳の子供に親が付き添って学校に連れて行くわけには行かないので、10歳過ぎたあたりから子供は一人で学校に行くそうですが、何かあったら親が罰せられます。

日本のように一人で留守をしたり、集団登下校などはもってのほかということです。

確かに親が付き添って登下校すれば、子供を狙った通り魔や誘拐のような悲しい事件は防げるかもしれません。

日本と同じ感覚で子供に留守番などさせていると疑いをかけられかねませんので、ご注意ください。

10.レストランでの食事にも注意が必要

レストランでも食事にも注意点があります。

ハンガリー人の習慣として食事の時にスープを飲みほしてからメインシッシュを食べ始めるというものがあります。

レストランによっては、フルコースのメニューでないときでも、スープを飲み終わらないと次の皿が出てこないことがあります。

ウェイターやウェイトレスがあなたのテーブルをチラチラとチェックしている時はスープを飲み終わるのを待っていると思って良いでしょう。

スープとメインディッシュが一緒に運ばれたときでも、メインディッシュに手を付けると、「スープを下げていいか?」と聞かれることがあります。

これは厳格なマナーではないので、「まだ途中だから持って行かないでくれ」と伝えれば快く応じてくれます。

また、ハンガリーのレストランは値段と量が一致する場合がほとんどで、かなり大量の料理が出されます。残す勇気をもたないと胃がもたれてしまうかもしれません。

さらに、スープと一緒にパンが供される場合がほとんどです。

美味しいからといって食べているとメインにゆくまえに満腹になってしまう恐れがありますので、これもご注意ください。

ハンガリーの文化・風習のまとめ

郷に入っては郷に従えということわざがある通り、ハンガリーにも独自のルールがあります。

これらを把握して楽しいハンガリーライフをお送りください。

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