イタリア・ベローナで暮らす魅力。シェイクスピアとオペラの街とは

イギリス人のシェイクスピアがあの小説の舞台に選んだ街は、実は北イタリアにあると知っていましたか?

なぜ彼は遠い異国のベローナ(Verona)という街を題材に選んだのでしょうか?

芸術、文化、食事、歴史、自然などの魅力はもちろん、リアルな日常、治安は良いのか、住みやすさなど、ベローナに10年滞在したからこそ見えてきたその全てをたっぷりとお伝えします。

シェイクスピアが恋をした街、ベローナ移住生活の魅力

北イタリアにあるベローナという街は、ミラノとヴェネツィアを東西に結んだちょうど中間点にあります。

アディジェ川にぐるりと囲まれた旧市街には、ローマ時代の円形劇場アレーナや、中世の城カステル・ヴェッキオなどがあり、街が丸ごとユネスコの世界遺産に登録されています。

内壁や外壁に美しいフレスコ画が残されている建物も多く、後世に残せるように丁寧に修繕をしながらその歴史を保っています。

フレスコ画が描かれた建物に囲まれたエルベ広場と噴水

フレスコ画が描かれた建物に囲まれたエルベ広場と噴水

ベローナのアウトドアライフ

ベローナの北西にはイタリアで1番大きい湖であるガルダ湖があり、北東にはアルプスの麓であるドロミティ山脈があります。

夏はボート、水上スポーツ、冬は雪遊び、スキーが楽しめます。

ガルダ湖

ガルダ湖

ワイン生産で有名なヴァルポリチェッラ(赤ワイン)やソアヴェ(白ワイン)もあり、オリーブの栽培も盛んで、美しい大理石の産地でもあります。

ベローナの名家”スカラ”の紋章。 スカラはイタリア語で階段、ハシゴという意味。

ベローナの名家”スカラ”の紋章。
スカラはイタリア語で階段、ハシゴという意味。

シェイクスピアはベローナに行ったことがない?!

ベローナに実在した名家、“キャプレット家”と“モンタギュー家”の若い恋人たちの悲恋を元に、シェイクスピアは世界的に有名になった悲劇小説「ロミオとジュリエット」を書きました。

しかし、イギリスで生まれ育ったシェイクスピアは、実はベローナを訪れたことがないと言われています。

ベローナどころか、イギリス国外に出たことがないとも言われています。

そんな彼が遠いベローナという街の細部を知っているのは、イタリア出身の秘密の愛人がいたからではないか、というのが現地では定説になっています。

だから、ベローナを元にしたストーリーや、ベローナから近いヴェネツィアを舞台にしたストーリーが何本も書かれていると思うと、納得がいきますね。

時計門の右下にシェイクスピアの象があります。

時計門の右下にシェイクスピアの象があります。

アレーナ・ディ・ベローナ

街のほぼ真ん中にある円形野外劇場アレーナは、昔は闘技場でしたが、現在は夏のオペラフェスティバルの会場となり、世界中からオペラファンが集まります。

1回の公演での観客収容人数は16000人で、地元名産の薄ピンク色の大理石で造られています。

元々は3階構造でしたが、1117年の大地震で一部を残して3階部分は崩れ落ちてしまい、現在は残った3階部分は“アレーナの羽根”と親しみを込めて呼ばれています。

ちなみに、地震で大量に落下した大理石は、地元民が拾い集めて、自分たちの家を建て直すのに再利用したそうです。

世界中からハイレベルな歌手達が歌いに来るため、ベローナに住んでいると自然と耳が肥えてきます。

パヴァロッティ、ドミンゴなどの3大テノールはもちろん、かの有名なマリア・カラスもこの劇場でオペラ歌手デビューをしました。

広いステージ上にはメイン歌手の他に、大合唱団、バレエダンサー、パントマイム、大道芸人、たくさんのエキストラを使い、時には馬やロバ、鳩、象などの動物も舞台上に登場させます。

また、野外劇場であるという利点を生かして、演出には巨大な舞台セット、大量のキャンドル、花火、スモークなども使われることがあります。

オペラ「アイーダ」の舞台セット

オペラ「アイーダ」の舞台セット

どんな演目が上演されるの?

定番の演目は“凱旋マーチ”で有名なアイーダで、他にはカルメン、椿姫、ラ・ボエーム、ナブッコ、蝶々夫人なども人気があります。

もちろん、オペラ版の“ロミオとジュリエット”もよく上演されます。

オペラ公演以外の音楽コンサートの会場としても使用され、ポール・マッカートニーやエルトン・ジョンなどのコンサートもありました。

最近では秋になるとステージ上をアイスリンクに衣替えして、スケートのアイスショーにする試みもあり、夏以外にも楽しめるように工夫されています。

ベローナの展示場

ベローナの中心部から少し外れたところにフィエーラという大きな展示場があり、国際的なビジネスの交流場所になっています。309000㎡の広大な敷地の中は、13のパビリオンに分かれていて、年間で1400万人もの来場者があります。
展示期間中は、ベローナの鉄道駅、もしくは旧市街地のブラ広場から無料のシャトルバスが出ています。

ワイン展示会“Vinitaly”や、大理石の展示会“Marmo Mac”、調教馬の展示会“Fiera Cavalli”がベローナの3大展示会で、その他にも大小さまざまな展示会が一年を通して行われています。

イタリアのビジネスの首都と言われているミラノから電車で1時間ほど、ドロミティ山脈を超えるとすぐにドイツ、という近さを考えると、ビジネスの交差点としての役割にぴったりです。

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ベローナでの実際の暮らしはどうでしょうか?

私は免許をとるのが遅かったので、ほとんどの移動を自転車とバスで済ませていました。

市内のバスは乗ってから60分間乗り換えも含めて乗り放題で、大体の場所にはたどり着けます。

また、レンタル自転車も利用できるので、盗難の多いイタリアでリスクを負わずに自転車ライフを楽しむことができます。

電車に乗ると、西へ1時間でミラノ、東へ1時間でヴェネツィア、南へ1時間でボローニャ、と利便性も抜群です。

また、市内から車で20分の距離にベローナ・カトゥッロ空港があり、ヨーロッパ各方面へ飛行機で移動することができます。

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ベローナの治安は?

ベローナはイタリアの中でも比較的治安が良く、安心して暮らせます。

もちろん、人ごみや、バスの中などではスリに気を付ける必要はありますが、大抵の場合はこちら側が油断をしていなければ、大きなトラブルに巻き込まれることは少ないでしょう。

ベローナの治安

ベローナの治安

日本人コミュニティはあるの?

ベローナには大都市に比べて日本人滞在者は少なく、日本人コミュニティというものはあまりないのですが、その代わりに中国人コミュニティが助けてくれます。

レストランはもちろん、バールや美容院、服屋を安く利用でき、同じアジア人だと分かると親切にしてくれる人が多いです。

また、ちょっとした日本食も中国人経営の食料品店で手に入れることができます。

質の良い私立の語学学校も市内にいくつかあり、面倒見も良く、初めてベローナに滞在する際は、語学学校からスタートして、そこから生活を広げていくというスタイルの人が多いです。

語学留学をしてくる人たちは、若い世代はもちろん、リタイア世代がベローナの芸術と文化を楽しみながら滞在する人たちも多く、落ち着いた勉強環境を望んでいる人に適しています。

ヴェローナ

ヴェローナ

仕事面では、残念ながらベローナで日本人という利点を生かして出来る仕事は限られているので、パートタイム以上の仕事を求める人は、ある程度イタリア語を習得した後は、仕事の多いミラノやローマに移動する場合が多いです。

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ちょうど良い街、ベローナ

ベローナはイタリアに数ある街の中でも、大きすぎず、小さすぎず、都会すぎず、田舎すぎない、ちょうど良いバランスの街です。

都会が恋しくなったら電車で1時間でミラノ、自然が恋しくなったら郊外にはガルダ湖とドロミティ山脈。

そして日常生活はロマンチックな“ロミオとジュリエット”のストーリーを髣髴とさせる街並みと、芸術と歴史に囲まれて、まさに理想のイタリア生活を送ることができます。

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