オーロラの見える街でカナダ永住権を取得!ユーコンノミニー移民プログラム(YNP)とは

ユーコンノミニープログラム(YNP)でカナダ永住権を取得

「一生に一度はオーロラを見てみたい!」と一瞬でも思ったことがある方、オーロラが見られる街で生活しながら、カナダ永住権もとれちゃうとしたら素敵だと思いませんか?

カナダに移住したい、と思い立ち意気揚々と情報集めを始めた矢先に気づくのが、スキルがある人やIT関係の職歴がある人が優遇されるという悲しい事実。

そんな中、
「スキルや学歴のポイント集めも不要、求められるのは高校卒業の学歴だけ!」
なんて夢のようなカナダ移民プログラムが存在したらどうでしょう?

実はそんなプログラムがあるのです。

あまり知られていないユーコン準州での特別移民プログラム「ユーコンノミニープログラム」を詳しい応募方法などを交え、徹底解説していきます

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カナダの移民システムの基礎:「フェデラル」か「プロビンシャル」か

どこの管理下の条件で永住権を取得するのか?

カナダに永住する方法はいろいろありますが、どこの管理下で永住するかという事が鍵になります。

一般的に広く知られているのが、フェデラル(国が管理する)移民プログラムです。

国のプログラムなのでカナダ全土で共通の条件になります。

一方、フェデラルの一般枠とは別にプロビンシャル(州が管理する)移民プログラム(PNP)というものがあります。

(注:厳密にいうと。PNPは永住権の申請権を得るためのサポートプログラムと言い変えたほうが正解なのでしょうが、ここではその概要は割愛します)

フェデラルの一般プログラム

CIC(Citizenship and Immigration Canada)へアクセスすると、トップページにどんなカテゴリーから申請できるかの各項目が出てきます。

今回はそれぞれのカテゴリー詳細は省略しますが、要は自分のビジネスがあったり特別な才能、スキルがあるといった人が対象の申請方法です。

唯一スキル外と言えるのが、ファミリースポンサーシップというカテゴリーですが、これは一般的によく知られている国際結婚での移民が大半を占めています。

参考記事:「カナダ人と国際結婚!移住に必須のファミリークラス永住権申請方法

このフェデラルの管理下での一般移民方法の説明が、ハードルが高いというイメージを作り出しているのかもしれませんね。

プロビンシャルノミニープログラム(PNP)

カナダには10の州と3つの準州があり、それぞれの州が自治権を持っています。(注:州と準州は全く同じではないがここでは割愛)

各州(準州含む)によって定められた独自の移民(サポート)法があるという事です。

それぞれのニーズに合ったプログラムを作れるので、必要条件や申請方法なども様々なのです。(すべての州や準州にプログラムがあるわけではありません)

PNPプログラムがある州または準州

  • アルバータ州
  • ブリティッシュコロンビア州
  • ニューブランズウィック州
  • ニューファンドランド&ラブラドール州
  • ノバスコシア州
  • オンタリオ州
  • プリンスエドワード州
  • サスカチュワン州
  • マニトバ州
    参考記事:カナダ永住権取得方法かなり詳しく教えます!簡単マニトバ移民
  • 北西準州
  • ユーコン準州 (名称:ユーコンノミニープログラム YNP)
    (ケベック州、ヌナブト準州にはPNPがありません)

ユーコンは、このPNPを持つ州(準州)のうちの1つというわけです。

参考記事:Government of Canada 「Immigrate to Canada」

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ユーコンノミニープログラム(YNP)とは?

では

  • YNPがどんなものなのか
  • また、ユーコンが何のために作ったプログラムなのか

を簡単に説明します。

「移民に関係ないじゃん。」と思われそうですが、実はここに落とし穴があるのです。

そもそもユーコンってどこ?

ユーコンは、州都をホワイトホース市に置く、北極圏に位置する準州です。

「アラスカの近く」と言ったほうが想像しやすいでしょうか?

カナダ・ユーコン州の位置

カナダ・ユーコン州の位置

ユーコンの特徴

ユーコンの特徴をいくつか挙げてみましょう。

  • 冬は日照時間4時間程で気温は氷点下35度にも達する。
    (ちなみに筆者が過去8年で体験した最低気温は氷点下50度です。)
  • 夏は白夜 (日が沈まない)
  • ゴールドラッシュ時に栄えた街
  • オーロラが見られる
  • 人口約 3万7千人 (北海道で例えると、6倍の面積に、143分の1の人口といったイメージです。)
  • 大自然と野生動物の宝庫

ユーコンノミニープログラムの目的

ここまで見てみると、ユーコンがいかに僻地であるかがお分かりかと思います。人口も驚くほど少ないです。

気候面では「素晴らしい夏に過酷な冬」といった特徴もあります。

そこで深刻化しているのが、働き手の不足です。

そこを補うべくできたのがYNPなのです。

雇う側からすれば「長く働いてくれるならビザ申請の手助けするよ!」といった感じでしょうか。会社にもよりますが、2年の雇用契約を求めるところもあります。

下記項目等、州が求めるものを正しく理解していないと、思わぬところで落とし穴に落ち入ってしまう可能性があるので要注意です。

  • ユーコンの発展、活性化のためのプログラム
  • 現住民(カナダ人)で補えない人材の確保
  • 長期で働いてくれる人材の確保
  • ユーコンに長く住んでもらうための特典

この後具体的な申請方法に進みますが、忘れてはいけないことが「このプログラムはユーコンに住み続ける意思のある人を対象としたもの」であるという事です。

「では、落とし穴とは?」もうお分かりですね。

YNP申請後、ワークビザ発給時に入国審査官(カスタム)から様々な質問をされるのですが、そこで間違っても「ビザ(永住権)が取れたらバンクーバーに住みたいと思ってます」なんて言ってはいけません

審査官によってはその時点で、プログラムの悪用とみなしビザの発給を取り消す可能性があるのです。

参考記事:Government of Yukon (2018)「Apply to hire a foreign worker in Yukon」

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ユーコンノミニー移民プログラムの申請から永住権取得までのステップ

このプログラムは2段階の申請によって永住権を取得します。

各ステップでどこに向かって準備をしているのか分かりやすいよう、A、Bと表記します。

A: スポンサーである職場を通しYNPに申請をして永住権申請の権利を得る(州に申請)
B: 永住権の申請をする (国に申請)

ステップ1:カテゴリー選択(A)

YNPは以下の3つのカテゴリーからの申請が可能です。

  1. スキルドワーカー (エクスプレス 申請含む)
  2. クリティカルインパクトワーカー
  3. ビジネスノミニー

1や3は、冒頭で上げたようなスキルやビジネスを持っている人のための申請枠です。

これから説明するのは、2の誰でも申請可能な枠についてです。

申請条件:

申請条件として挙げられているのが以下の条件です。(a,1bはどちらか一方)

1a. カナダ(ユーコンで)働けるビザがある。
(大半がワーキングホリデービザもしくは長期就学によるポストグラデュエート保持者を指します。)

1b.学生ビザ保持者で最低1年のアカデミックのコースを修了している。
(ユーコンカレッジでESL以外の1年以上のプログラムを終えているという事です。)

2.カナダもしくは日本で6か月以上の就労経験がある。(申請中の職種と同じか近いものが好ましい。経験がない場合でも、1aの様な有効なビザがあればスポンサー企業で6か月働くことも可)

3.高校卒業以上の学歴がある

ステップ2:申請 スポンサーを探す(A)

ステップ1をクリアしたら、早速YNPプログラムを導入している企業を探しましょう。

以下、現在ユーコンでプログラムを導入している最もポピュラーな職種(カテゴリー1、3は省く)リストです。

  • レストラン、カフェ (皿洗い、ウエイトレス、キッチン)
  • ホテル (受付、客室清掃)
  • ツアー会社 (観光ガイド、事務、受付)

ステップ2-2:英語の試験を受ける(A)

永住権申請時の必要書類の一つに英語能力証明というものがあります。

2年以内に取得した以下のどれかの試験でそれぞれの決まったスコアが必要になります。

テストの種類 合格レベル ユーコンで受験可能
CELPIP(英語)
IELTS(英語) ×
TEF(仏語) ×

 

CELPIPは大体TOEICおよそ300点以上、IELTSは450点以上が目安です。それぞれタイプが違うテストなので、特徴を調べて自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

ステップ2-3:YNP申請(A)

申込書の記入が終わったら、雇用主(もしくはマネージャークラスの担当者)と一緒に、ユーコン政府のプログラム担当者と面接&申請に行きます。

あとはただ連絡が来るのを待つのみ。

通常約8~10週間ほど(その時期の混み具合により変動あり)で連絡がきます。

YNP受理の手紙を持って、ワークビザを発給してもらえば完了。

ステップ3:永住権の申請(B)

YNPが下り働き始めたら、ついに永住権を申請することができます。

YNP発給後(働き始めてから)、3か月~6か月の間にカナダ永住権の申請をしなくてはいけません

書類を送ってしまえばあとはCICからの指示に従って各種手続きや手数料を支払うだけ。問題がなければ1年以内(その時期の混み具合により変動あり)にカナダ永住権が手に入ります。

カナダ永住権の取得準備:日本を出る前にやっておくと便利な事

「日本にいるときにやっておけばよかった」と後悔する前に、以下のリストを確認しましょう。

主に申請時に必要な日本の書類や手続きです。(すべての書類は認定翻訳家による英訳が必要になります)

  • 高校以上の全ての学校の卒業証明
    (学校によっては英文で発行してくれます)
  • 雇用証明
    (6か月以上であり、就労期間、雇用主情報が明記されているもの。筆者は過去働いた全ての会社から出してもらいました。)
  • 戸籍謄本
    (出生地、婚姻履歴などの記載があるもの)
  • 警察証明
    (有効期限があるので要注意)
  • パスポートの更新
    (有効期限が2年を切っている場合、更新しておくことをお勧め。)
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ユーコンプログラムを使ったカナダ永住権取得のメリットデメリット

メリット1:いろいろな人のアドバイスが簡単に聞ける

ユーコンの日本人会に顔を出すと、様々な分野で活躍する日本人に出会えます。

大きな街にも日本人会はありますが、何しろ規模が大きいのであなた一人に親身になってくれるチャンスは少ないでしょう。

その点ユーコンはまだまだ日本人が少なく、日本人同士の良い関係が築けているのがいいところです。

ぎすぎすした雰囲気がなく、新しく来た日本人を皆でサポートするという意識が高いです。

メリット2:コストが抑えられる

ホワイトホース市が運営するカルチャーセンターでは、移民プログラムのサポートを無料で行っています。

電話で予約をするだけで、書類のチェックまでしてくれます。(移民後の無料で受けられる資格取得のコースなどもあります。)

つまり、大都市では必要かもしれないカナダ永住権申請代理店などに手続きを依頼する必要がないのです。結果、申請費用を大幅に抑えることができます。

メリット3:就学費用も抑えられる

また、就学必要がある場合の学校や寮の費用は、大都市に比べて驚くほど安いです。

デメリット1:環境の変化

気候や環境があまりにも違うので、それをストレスに感じてしまう恐れがあります。 (しかし、それが原因であきらめた人をいまだ見たことはありません。)

デメリット2:各種手続きが面倒 (もしくは時間がかかる)

僻地であるが故の問題です。

英語の試験や健康診断も毎日行われていないので、タイミングが悪いと待たされる可能性があります。

日本の書類申請等(警察証明やパスポート更新など)の手続きが、原則バンクーバーの日本大使館でのみ受付となっています。(運が良ければ、年に何度かの大使館出張サービスが受けられます。)

必要なのは高卒以上。ユーコンノミニープログラムを使ってカナダ永住を叶えること

人が何かを躊躇したり難しいと感じるのは、実はその事柄についての情報が不足しているだけ、なんてこともあるのではないでしょうか?

今回この情報を基に「なんだ、わりと簡単そうだな」とか「私でもできそうだな」などと感じて頂けたなら嬉しく思います。

あなたのカナダ永住ライフ、ユーコン州から始めてみてはいかがですか?

注:ビザに関する法律、申請方法等は頻繁に改正、変更が行われています。上記はあくまでも、現在(2018年8月時点)の条件です。実際の申請時には既に適用できない情報になっている可能性もありますので、最新の情報をご自身でこまめにチェックすることをお勧めします。

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