今回は、イギリスにて、YMSビザで2015年の1年間・広報として働いた方の経験談を紹介します。
どんなお仕事をされていましたか?
主に広報業務で、会社が取り扱う商材をもって、日本関連や語学関連のイベントなどでプロモーションしたり、各種問い合わせに対応することがメインでした。
ブレグジット前のイギリスだったこともあり、様々なヨーロッパからの参加者もいてとても楽しく仕事できました。
また、現地でのマーケティング調査も行い、アンケート票を依頼して回収した結果を集計し、トレンド分析を実施したり、プロモーションに活かすにはどのような取り組みができるかを考察して、有意義な経験でした。
その仕事はどのように見つけましたか?仕事探しで重要なポイントを教えてください。
現地で仕事探しをしていて、人材派遣会社から案内があったため。
職探しで重要なことは、CVをしっかりした経歴の人に添削してもらうことと、面接はできる限り取り組むこと。
年収はいくらほどでしたか?
520万円
その仕事をしてみての良い点、やりがいを3つあげるとしたら?
1.様々な国の人々と折衝することで、たくさんの視点を見つけることができたことです。
文化だけでなく商取引の方法が異なる国々の人々からの問い合わせや依頼を通して、要望に応えられず大変なこともありましたが、どう対処すれば良いのか次につながるアクションを学ぶことができました。
2.こんな人たちと出会えるのか、こんなビジネスに携わることができるのかという規模や内容に対する驚きがあり、とてもエキサイティングだったことです。
ロンドンという街だったこともあり、出会う人々、仕事内容全てに新鮮さがあり、時代の先端を担っているというワクワク感がありました。
このような経験はなかなか日本ではできないことだったと思います。
3.日本の働き方の限界と改善点を感じることができたことです。
イギリスでは、風邪をひいてきつい時、無理に出社することはありません。
体調が万全でないと効率的に働かないことを知っているからです。
日本によくあるような上司の意見が絶対のような文化もないため、自分らしく働けます。
日本の閉鎖された価値観に気づくことができて、自分を持って働く大切さを学べたことはとても大きかったです。
大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?
就労環境は日本と比較するととても良いと思いますが、交通費が支給されない会社が多いことは事前に把握しておくと給与相談のときに良いと思います。
また、ロンドンなどの都市での生活費は東京と比較しても雲泥の差があり、特に住居費で年収の半分はなくなるほどでした。
おおよその生活費も事前に調査しておくことが大事だと思います。
また、イギリス、ヨーロッパだけでなく中東のビジネスマンも多く、中東の方々のビジネスの手法は日本やヨーロッパと大きく異なり、戸惑うことが多かったです。
違いを学びながらも、相手のいいなりになるのではなく、自分たちの会社がどこまでできるのか線引きをすることも大切でした。
その業種で日本人の需要はありますか?またどんな経験、資格があったほうがよいですか?
日系企業からの需要はとても多いです。
特に日本での就業経験がしっかりあると、たくさんの機会があると思います。また、日本語、英語にプラスしてドイツ語、フランス語、スペイン語などのもう一言語が出来ると、給与も高い職を見つけられると思います。
資格は現地の資格こそ大事です。
日本の英語資格や簿記などはCVに記入はできますが、やはり現地の資格が優先されます。
IT関係はどこの国でも需要があるため、とても有利になると思います。
これからイギリスで働きたい方へのメッセージ
海外での生活で、かつ仕事をするとなると様々なストレスがあると思います。
ネガティブなストレスだけでなく、ワクワクといったポジティブなことも結構身体に負担をかけることがあると思います。
自分が落ち着く方法を知っていると、そんな困難も乗り越えられると思います。
そして、日々すべきことを着実にこなしていくと、後から振り返ったときに、こんなすごいことを自分はしてきたのか!と心が熱くなると思います。