オランダで3ヶ月間、教員のお仕事をした体験談

ここではせかいじゅうに寄せられた各国の就労体験談をご紹介します。

今回は、オランダにて、パートナービザで3ヶ月間・教員として働いた方の経験談を紹介します。

目次

どんなお仕事をされていましたか?

日本語補習校の代行教員です。

私の場合、小学校低学年の国語と算数を、週一日受け持ちました。

日本語補習校とは、現地に暮らす日本人の親を持つ、日本語を話す子どものための日本語教育を施す学校のことです。

子どもたちは、普段は現地の学校かインターナショナルスクールに通っており、週に一日だけ、日本語補習校に通います。

日本人の親を持つ子どもたちといっても、家庭によって言語環境は異なっています。

父母ともに日本人の家庭であれば家庭内では日本語を使用していますが、親御さんのどちらかが外国の方の家庭では、家庭で使う言語は英語か現地語だったりするので、同じ学年にいても、一人一人の子どもたちの日本語能力にはかなり隔たりがあります。

日本語が流暢ではない子に合わせすぎると日本語がよくできる子が退屈してしまうので、その加減をうまくとるバランス感覚が求められます。

日本語補習校の教員のお仕事は、外国にいて、日本語で業務を行うことのできる貴重なお仕事の一つといえます。

もともとこの学校は、現地の父兄が私塾のような形で発足したのもあり、教員採用にあたって、教員免許は必須ではありませんでした。

しかし募集要項には、何かを教えたことがあるというある程度の経験は求められていました。

勤務日は週一日だけですが、お休みした子(とその保護者)へのフォロー、保護者との連絡事項、授業準備などは勤務時間外、勤務日以外で行っていました。そのため慣れないうちは、週5-6日は何かこのための作業をしているような状態で、拘束時間は非常に長いと思えました。

収入はいくらほどでしたか?

3か月で10万円ほど

その仕事をしてみての良い点、やりがいをあげるとしたら?

①社会的な貢献度。 社会的な貢献度と信用度。

他にしていたフリーランスの仕事について、現地の友人やオランダ人家族説明しても、反応が薄かったのが、教員の仕事をしているというと、皆一様に肯定的な反応を示されました。

私はパートナービザで居住し就労している関係で、まずオランダの家族関係、友人関係といった現地社会で信頼を得るという意味で、教員という仕事はよい職業選択だといえます。

実際、教員という仕事を通して、外国で暮らす日本人の親を持つ子どもたちの日本語教育には、各家庭でもご苦心されている様子が実地にみることになります。

子どもたちの多くが、勉強が大好きでしているというより、補習校で友だちに会うのが楽しみで通っているものの、授業や宿題は嫌いだと言う子が大半であったように思えます。

そのような子どもたちに、学ぶことの楽しさ、喜びを少しでも伝えることができる情熱がある人には、このお仕事は大変やりがいのある仕事だといえるでしょう。

②子どもたちの素直な反応をみることができる

授業での発言や発表の機会を与えると、どの子もうれしそうに積極的に取り組みます。

これは日本の学校で育った私には非常に好ましく、素晴らしく感じられました。

このような積極的な発信意欲は他の日に通っている現地校またはインタナショナルスクールにおいてオランダという国が与える価値観によるものなのではないかという気がしています。

③給与が現地通貨

お給料が現地通貨で現地の銀行に振り込まれるのは、金銭管理に手間がかからずありがたいです。

大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?

この補習校はたまたま私の居住している町にあったので、日本語で仕事ができるならと気軽に応募して登録していましたが、実際にやってみると、教員のお仕事がどれだけ大変なのかを痛感するばかりでした。

授業準備、父兄との連絡、子どもたちとのコミュニケーション、採点、宿題や試験の範囲を知らせること、学校行事、来賓のおもてなし、教材や備品管理、他の教員との連絡事項など、気が張ります。

私が受け持った学年は、たまたま問題の多い学年だったようで、授業妨害が激しく、2か月目にバーンアウトを起こしてしまいました。

その対処として、ベテランの先生にフォローしていただきながら業務量を減らしていただいてどうにか契約期間を満了することができましたが、気軽に考えすぎていたなというのが反省としてありました。

長くお仕事されている方を拝見していると、皆さん、日本で教員経験をお持ちである方がほとんどでした。

ですので、もしこのお仕事を考えるのであれば、やはり適性なり経験は必要で、子どもたちと向き合う熱量も必要だと思います。

それでいて、あまりにのめり込みすぎると、自身のメンタルにも来ますので、ある程度割り切ってこなす、という態度も必要になってきます。

また、補習校は勤務日が限られているので、当然いただけるお給料にも限りがあります。

これだけで独立した生計を営むのは不可能です。

同僚の先生には、別の日は別のお仕事をしているという方もいらっしゃいました。

ですので、例えば、配偶者の収入をあてにしない形で暮らす方であれば、現地でフリーランス的な立ち位置で他のお仕事をいくつか持ちながらの一つとして持っておくお仕事、という位置付けに留まることになると思います。

これからオランダで教員として働きたい方へのメッセージ

前項でも書きましたが、教員免許は持っていた方が当然よいですし、教員としての経験もお持ちであるのがなおよいでしょう。

日本語補習校といっても、地域によって事情が異なってくると思うので、あくまで私の経験した範囲からの話でしかないのですが。

私は教員免許を持っておらず、教育実習にも行ったことがなかったからか、みなさん当然知っているはず、という前提知識が欠けていたような感覚がぬぐえませんでした。

宿題の連絡だとか、採点基準だとかですね。学習指導要綱の変遷なども退職後に知って、だからこういう採点方法になっていたのかと合点がいった次第です。

そういう意味で、運よく採用はしていただけたものの、いざ業務に就いてみるとわからないことだらけで、やはり教員資格があった方がよいと思いました。

補習校は現地の父兄が手弁当的に始める私塾から始まることもありますので、教員資格は必須ではなかったりするのですが、やはりできれば資格も経験もある方がご父兄にも子どもたちにもよいと思います。

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