今回は、オランダにて、ワークビザで3年間・銀行員として働いた方の経験談を紹介します。
どんなお仕事をされていましたか?
日系の銀行の、スタッフとして働いておりました。現地採用枠です。
営業課のサポート業務が主で、収益の管理や計算、各種レポートの、作成、出張や会議の準備、手配、イベントのオーガナイザーも行いました。
また、カスタマーサポートも行っておりました。
人数が少なかったので、営業課の課長と、副社長の秘書も兼業という形で担っておりました。
スケジュール管理や、電話対応、メールのやり取りを含めます。日本とやりとりが多かったです。
年収はいくらほどでしたか?
500万円ほど
その仕事をしてみての良い点、やりがいをあげるとしたら?
1点目は、クライアントは大企業様が多かったので、有名どころの社長さんや、それに近しいポジションの方々とお話しさせていただくことがあった点です。
経営者の方々と接する機会は、仕事をしていなければ中々ないので、貴重な経験ができたなと思います。
また、ビジネスに対する考え方もそれぞれで、とても勉強になりました。
2点目は、様々なシステムツールに携われたという点です。
具体的なツール名は控えますが、銀行の収益を計算する際に、様々なツールを組み合わせて計算しておりました。
収益の構造がわかっていないと、ツールもつかいこなせないので、色々と自分で勉強しなければならず、最初は苦労しましたが、いま思えば必要な苦労だったと思います。
ツールの説明書は全部英語なので、読んで、さらに自分でいじってみて、失敗して、またトライしての繰り返しでした。
時間はかかりましたが、この時に得た知識や経験は間違いなく自分の財産になっています。
3点目は、秘書業務もこなしていたので、人から頼りにされることが多かった点です。
多忙な上司のスケジュール管理はとても複雑で大変でしたが、たよりにされていたので頑張れました。
また、労いの言葉もやる気につながりました。
年に一度、自分の仕事を上司に評価してもらうタイミングがあるのですが、自分が思っていた以上に高く評価していただけたので、とても嬉しかったのをよく覚えています。
その評価があったから、また一年頑張ろうと思えました。
大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?
当たり前かと思いますが、全てが英語だという点です。
電話対応もメールも社内の公用語も全てです。日本人が他にもいる場合、その人とは日本語で話せますが、日本語ばかり話していると、あまりいい気がしない同僚もいるはずです。
自分が分からない言語を自分の近くで話されていると、まるで自分の悪口をいっているのでは?と勘違いする人もいます。
少しおかしな光景にはなりますが、日本人同士で会話する際も、会社では英語を使うべきです。
これからオランダで働きたい方へのメッセージ
日本人は真面目という印象が強いので、日本人の需要は確実にあると思います。
同じような業種の経験が必須です。
新卒や、未経験は書類で落とされるので、ほぼ採用不可能です。
資格は特に必要ないかと思います。
重視されるのは、とにかく職歴です。
職務経歴書をしっかり日本語と英語両方で作成するのがよいかと思います。
辛いことも多いですが、海外での生活はたくさんの刺激と感動があり、毎日が新鮮であきません。がんばってください。