ここではせかいじゅうに寄せられた各国の就労体験談をご紹介します。
今回は、マレーシアで3年・スキューバダイビングスタッフとして働いた方の経験談を紹介します。
どんなお仕事をされていましたか?
リゾートホテルに併設されたダイビング部門で、スキューダイビングインストラクター&水中ガイドとして働いていました。
他に日本人スタッフがいなかった為、英語ができない日本人ゲストのためホテルやダイビング部門での日本語での説明や、
トラブルの対応などを担当していました。
通常は、色々な国から訪れるゲストの体験ダイビングや水中ガイドを担当。
ダイビング部門の事務作業や、ダイビングのブログの管理、日本からのメール返信等を担当していました。
年収はいくらほどでしたか?
日本円に換算すると、当時で120万円程度です。
その仕事をしてみての良い点、やりがいをあげるとしたら?
元々、毎年数回仕事や休日の度に、リゾートを訪れていたので、目の前のダイビングポイントで潜り放題だったことが一番の魅力。
私がいた場所は、世界でも有数のダイビングスポットであり、世界各国からこぞってダイバーが集まる場所でもあります。
そんな場所で潜れば、ものすごいシーンを目撃する確率も非常に高く、ちょっとした優越感でもあります。
日本では見られない、またはとても珍しいといわれる生物を探して見つけたり、写真を撮ることが出来、ダイビング人生の中でも一番意欲を持って仕事ができていたと思います。
最初はうまくなかったですが、英語でのコミュニケーションをスタッフとも、色々な国から訪れるゲストともしっかりとれるようになり仲良くなって、仕事以外でも連絡を取るようになったこと。
日本人グループの方が自分にとってはコミュニケーションを取りやすく、「楽」と思えるところですが、自分では「難しい」と思っていた外国人ゲストの、大らかな人柄や、気持ちを素直を表現されるところに触れ、乗せられてノリノリになったりして調子に乗る自分の変化に驚きや喜びを感じました。
日本の文化にない「チップ」の習慣
最初は「いえいえ受け取れません」などと思っていたのですが、ゲストの喜びや満足感ははっきりと表現され「本当に楽しかった、ありがとう」とチップを渡されたときのモチベーションの上がり具合は日本ではなかなか体感できないのではないかと思います。
逆に、大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?
英語は必須でした。ただ、現地の言語についてはカタコトしかわからず、会議のときには英語で行ってもらったりと一緒に働く同僚に少々負担をかけていたと思います。
また、スタッフ同士のトラブルの際に現地の言語で言われると内容が理解できずとても悔しい思いをしました。
現地の言葉もちゃんと覚えておくべきだと思いました。
マレーシアの主な宗教はイスラム教であり、1年内に比較的多くの制限がありました。
無理強いされることはないですが習慣に合わせて、仕事のシフトが変わったりすることは、日常茶飯事。
ですので宗教や文化などをちゃんと勉強して理解しておくことはコミュニケーション上でも重要だと思います。
これからマレーシアで働きたい方へのメッセージ
近年は「日本人向けで日本人スタッフがいる」というリゾートは少ないと思われます。
英語や現地の言葉を使え、他の候補者よりもアドバンテージを持つことがダイビングスタッフとして採用される要因に
なり得ると思います。
また、スキルとしてはインストラクターの方が、ダイブマスターと比べ、インセンティブなどで手取りが増えると思われます。
ガイドとしての能力は日本人は高いスキルをもっており、丁寧なガイドができると好評ですので、それをゲストに合わせアレンジできれば、幅広いファンがつくと思います。
また、カメラを持ったダイバーが多いので、カメラの取り扱いに詳しい方がよいと思います。