【経験談】メキシコで日本語教師として2年働いて

ここではせかいじゅうに寄せられた各国の就労体験談をご紹介します。

今回は、メキシコで大学付属の教育機関で、日本語をメキシコ人に教えて2年、働いた方の経験談を紹介します。

目次

メキシコでは、どんなお仕事をされていましたか?

大学付属の教育機関にて、専任講師として日本語を現地のメキシコ人に教えていました。

相手は主に大学生ですが、中には高校生や社会人もいました。

上司と相談の上、カリキュラムを作成し、あとは学期中ほとんど毎日同じ学生に対して講義がありました。

他の教員と交代で教えるチームティーチングではありません。

講義以外にはスピーチコンテストやその他もろもろの行事の運営もありました。色々な経験を積むことができますが、基本的にスペイン語が話せると仕事が楽しいと思老います。

メキシコでの年収はいくらほどでしたか?

280万円

その仕事をしてみての良い点、やりがいを3つあげるとしたら?

やりがいの一つ目は、学生との会話です。画一的な日本人とは違い、人は色々な考え方を持っていて当然という概念が強いメキシコ人ですので、講義中に色々なテーマについて話をして、彼らの色々な考えをきくのがとても楽しかったです。

また、とても勉強熱心な方が多いのでとにかく教えがいがありました。

学習が進むにつれて高度な内容になり、彼らがメキシコについてのプレゼンをすることがあったのですが、内容がインターネットに落ちている情報とは違い、生のメキシコ人の感覚で説明してくれるので、日本語を直すのを忘れて楽しめました。

やりがいの二つ目は、他人の人生に直接、影響を与えられることです。

コンピューターでなにか打ち込む作業や組織を回すための仕事ももちろん社会にとっては欠かせない仕事では鳴るのですが、日本語を教えることを通して、人の人生に何らかの影響を与えることができます。

たとえば、私を通して日本や日本人を知ってもらったことがきっかけで、学生が日本で働くことを決めたり、日系企業に入ることにしたりということがありました。

その時は、私がこの仕事をしてたからこそ、彼らの人生を変えることができたのだと思い、とてもうれしかったです。

やりがいの三つめは、メキシコだから、というのもありますが、彼らの発音が日本語の発音に近いことです。

中国やタイに行くと、発音の指導がなかなか大変なのですが、スペイン語を話すメキシコ人には発音指導に時間を割く必要がなく、楽でした。その代わり漢字指導は大変ですが、興味を持ってやってくれます。

はっきり言ってメキシコでスペイン語が話せたら、通訳のほうがずっと給料がいいですが、やってよかったと思います。

大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?

ビザの取得に、非常に時間がかかります。

日本で4年制大学を卒業したことを証明する申請をするのに業者に頼むことで、時間もお金もかかってしまいます。

さらに、一度観光ビザで入国後、現地で就労ビザに切り替えるという流れでないと入れなかったので、それも心が不安定で、もし取れなかったらどうしようなどとおもうと心配でした。

基本的に手続きが多いのです。

さらに移民局は制度がころころ変わるため、常にネットで情報を見ておかなければならないので、面倒でした。

これからメキシコで働きたい方へのメッセージ

メキシコでの日本語教師の需要はあると思います。

ネイティブの日本語教師の数が不足しているためです。

ただ、インターネットを見ると、求人はあまり出ていません。

求人を出してもあまり応募自体がありませんし、応募があっても手続きの多さで途中で連絡が取れなくなることもあるそうです。

資格は当然、日本語教師関連の資格がなければ働くのは難しいです。

日本でしか通用しない資格ではあるのですが、海外でも採用の基準として広く使われています。

経験も、未経験だと採用されるかどうか微妙かもしれません。

一つの参考事例にして頂けたら幸いです。

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