スペインで自営業で観光ガイドのお仕事をして

ここではせかいじゅうに寄せられた各国の就労体験談をご紹介します。

今回は、スペインにて、就労ビザで2006年から2020年・観光ガイドとして働いた方の経験談を紹介します。

目次

どんなお仕事をされていましたか?

日本から来る観光客(個人、団体どちらも)の方々のアテンドです。

空港の送迎に始まり、市内観光や買い物、レストランへの案内など、様々なアテンドがあります。

市内観光は、グループの場合にはバスで回ります。

車内や観光地でマイクを使ってのガイディングをします。 旅行会社が主催する団体旅行や、会社の研修旅行、学生の卒業旅行などいろいろなグループがあります。

あまり起きてほしくはありませんが、緊急事態には病院への付き添いをしたり、パスポートを盗られた場合には警察署や大使館に同行したりもします。

その仕事はどのように見つけましたか?仕事探しで重要なポイントを教えてください。

友人からの紹介。

外国で仕事を見つけようと思う場合、むやみに履歴書を送っても時間の無駄だと思います。

アンテナを張っておくことが、仕事を見つける一番の近道のような気がします。

年収はいくらほどでしたか?

「自営業」なので、働いた分だけ収入はあります。

少ない月は10万円ちょっと、多い月だと25万円ぐらいです。

その仕事をしてみての良い点、やりがいを3つあげるとしたら?

オフィスワークではないので、自分で時間の管理をする必要があります。

でも平日の昼間時間があると銀行や役所に行くのに都合がいいです。

病院の予約なども、午前中の方が空いていて予約が取りやすいです。

いろいろな場所に行くことができるので、コンピューターの前に一日座っているのが苦痛な人には適した職種です。

天気のいい日に写真によく登場する観光地は本当に気持ちよくて、仕事とはいえ心から楽しいと思えます。

街中だけでなく、郊外に行くこともあるのでいつもとは違った場所に行くのもとても楽しいです(車窓から見る景色も普段とは別のもので、これも楽しみの一つです)。

よく行くレストランなどのウェイター達と顔見知りになれるので、そこで話をするのが好きです。

毎回接するお客様が違っているので、それぞれの人生論が聞けます。日本にいたら絶対に知り合う機会などなかったであろう方と言葉を交わすことができ、自分とは180度違う世界が見えるのでおもしろいです。

大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?

「自営業」なので、保険は自己負担です。

会社勤めなら会社がすべてやってくれるので何もすることはありませんが、この仕事は自分で毎月保険料を支払い、請求書を作成し、税金を払うという事務的な作業は全部こなさないとなりません。

時間が自由になる分、平日午後や週末に仕事が入ってしまうことも多々あり、友人たちと予定を合わせるのが大変です。

また、天災に大きく影響を受けます。日本で大きな自然災害があったり、こちらでテロがあったりすると観光客は激減します。コロナ禍においては全く仕事がありません。

スペインで観光ガイドの需要はありますか?その理由。またどんな経験、資格があったほうがよいですか?

日本人の方々は、安全第一でないと旅行しません。

日本のニュースで悪い面が報道されると、旅行を自粛してしまう方がおおいので、まずその国が安全かどうかが重要なポイントになると思います。

でもその反面、日本でよい面がクローズアップされれば、旅行者は著しく増えます。

ただ、観光とは全く関係のない話題(その国の風習や文化、生活習慣など)についても聞かれることが多いので、幅広い知識を身に着けていた方が有利です。

その国のニュースはできるだけこまめにチェックする方がいいと思います。

これからスペインで働きたい方へのメッセージ

海外で生活することにあこがれを抱く方は多いと思いますが、やはり日本の常識は通用しません。

おおらかに構えていることがストレスを溜めず、その国で長く生活していくことができるポイントではないかと思います。

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