中国で3年間、教師のお仕事をした体験談

ここではせかいじゅうに寄せられた各国の就労体験談をご紹介します。

今回は、中国にて、就労ビザで3間・文科省の派遣教師として働いた方の経験談を紹介します。

目次

どんなお仕事をされていましたか?

 文部科学省派遣による日本人学校(在外教育施設)の教諭。元々日本では公立の中学校教諭であるが、勤務した3年間のうち、2年間は小学校教諭として小学5年生を担当し、1年間は中学校教諭として中学2年生を担当。また、最後の年には中学部主任として勤務。教員数が少ないため、仕事量、内容は日本以上に多岐に渡る。毎日の登下校指導、自分の専門教科以外の教科も担当し、日々の授業はもちろん、学部会での提案事項の書類作成や他校との渉外を行った。

年収はいくらほどでしたか?

1000万円

その仕事をしてみての良い点、やりがいを3つあげるとしたら?

まず一つ目は日本に公務員という席がある状態で海外赴任できることや日本での給与をもらいながら海外での生活のための手当がもらえるため、ほぼ2倍の収入になるということです。

また、国の派遣ということで安全面や待遇面でも優遇されているため住居もかなりいいところに住めあす。

そして勤務時間も8時ー17時と決まっているため、残業をする必要がありません。

日本にいたら教員はサービス残業や部活動もほぼボランティア状態でしたが、海外の学校では勤務時間以外はフリーです。(国や学校によるかも知れないが・・・)

二つ目は、海外に出たことで視野が広がり、日本の教育に関する考え方が変わったことです。

海外の日本人学校なので、基本は日本の教育と同じカリキュラムで授業は行いますが、日本と違い十分な施設や用具が揃っていないため、様々な工夫をして授業をする必要がありました。

日本の学校には必要なものはほとんど全て揃っており、何不自由なく授業をすることができていたが、逆に不必要なものまであり、無駄を感じるように。

三つ目は、やる気のある教師集団の中で働けるので刺激になります。

もちろん日本にいてもやる気のある教師はいますが、やはり海外赴任を希望する教師は自分の芯がしっかりとあり、海外で自分のスキルを試してみたいというギラギラした教師ばかりです。

そんな中で自分の力を試したり、仲間と切磋琢磨しながら働くのは非常に刺激的になり、日本にいた時以上に楽しいと感じることができました。

大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?

日本人学校ではありましたが、駐在員のお子様の中にはハーフの子どもたちもたくさんいて、日本と同じ感覚で仕事をするのは難しかったです。

日本人学校なので、日本の教育を受けさせることが大前提ですが、もちろん低学年は日本語がままならない児童も多数いて、意思疎通が難しかったり、地方出身の私にとって丁寧な日本語を使ったりしなければならないことが大変でした。

特に働く前に知っておくべき注意点などはないが、海外なので日本人学校は日本以上に危機意識を高く持っておく必要があると思います。

これから中国で教師をしたい方へのメッセージ

私は文部科学省の派遣という形で日本人学校に赴任しましたが、現地採用という形での就労も可能です。

その場合、給与や待遇は違ってきますが、海外子女教育財団の募集に応募すると現地採用が可能です。

文部科学省派遣期間は2〜4年の間と決められており、日本での教諭経験が3年間必要ですが、財団採用は結構自由。

海外には多くの駐在員がいるので日本人学校が多く存在しており、日本人学校間での採用もあるので、一度採用されればそのネットワークで世界各国の日本人学校で働くチャンスもあります。特殊な経験は必要ないですが、教員免許はないと教師として働くことができないため、必ず必要になります。

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