今回は、中国にて、就労ビザで12年間・製造業の管理の仕事をした経験談を紹介します。
どんなお仕事をされていましたか?
製造業で主に工場内の管理を行っております。
現場作業者向けに作業の方法をわかりやすくしたマニュアルの作成、またそれを使って指導と教育を行っております。
定期的に、生産現場の社員を集めて現場の整理整頓と5S活動を通して、現場の区分け、看板作製したり、通箱に入る製品数量のルールを制定し、現場生産効率改善を行っております。
その他に、生産現場で必要となる消耗品など物品の購入、製品に必要な原材料の購入を担当しておりました
年収はいくらほどでしたか?
450万円
その仕事をしてみての良い点、やりがいを3つあげるとしたら?
1 私自身大学時代に留学しておりました。そこで学んだ中国語が生かせる仕事なのでとてもやりがいを感じております。仕事場では日本語を使う環境がない為、社員とのコミュニケーションや社内外文書もほぼ中国語を使用しています、それにより中国語のスキルもさらに上達しました。
また製造業に関する専門知識と専門用語を覚えることもできたことで、専門分野の方とも難易度のたかい話ができるようになり、頼られる存在となり、とてもやりがいと感じます。
2 購買の業務を通して、工場で使用する設備や、材料を加工する工作機械の仕組みなどの今まで知らなかった知識を得ることが出来ること、またそれについて販売取引先とやりとりをしていく中で、新しい知識を得ることが出来るのでとても勉強にもなります。
それから実際に機械に触れることもできるので、多少ですが加工の技術を学ぶこともできました。機械を操作ができることで現場の問題や苦悩なども理解できるようになるので、やりがいを感じます。
3 現場の5S活動を通して、工場における5S活動の重要性を感じました。
入社前は実施されていなかったので、一からルールを構築していき、現場の環境を改善することができました。
またそれによって、結果作業者がそのルールに従い5S活動を行っていくことで、生産効率が改善されたことも実感できました。
他の業種に入ってもこの経験は活かせるのでとてもいい経験であると思い、やりがいを感じております。
大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?
現場には危険があるので長ズボンや安全靴を着用しています。
また重いものも多いので、一人で持ち上げることはせずに他の人を呼び手伝ってもらいます。
生産機械も危険なものが多いので十分注意が必要です。
また基本的に管理の仕事は今まで日本で経験してきたことが生かされる仕事ではなく、現地の方に合った方法で、無理なく進めることが必要です。
無理に強制するのではなく、一緒に進めていくことが重要なので、反感を買わないように注意がひつようです。
これから中国の製造業で働きたい方へのメッセージ
現場の管理の仕事は、社外への外出も少なく、人付き合いや話が苦手な方でもできる仕事と思います。
日本人としては、製造業において日本の管理の方法がありますので、現場との管理方法との違いや習慣の差を理解し、現場の人にアドバイスが出来て無理なく改善できるような仕事ができると思います。
資格は特に必要ないと思いますが、中国語のコミュニケーション能力が必要ですので、目安として語学検定があればいいと思います、HSKとか。