カナダのコープビザでエステティシャンとして仕事をした体験談

ここではせかいじゅうに寄せられた各国の就労体験談をご紹介します。

今回は、カナダにて、CORPビザで、エステティシャンとして働いた方の経験談を紹介します。

目次

どんなお仕事をされていましたか?

エステティシャンです。

基本的にはネイル(ジェル、ポリッシュ両方)の施術が多かったですが、フェイシャル、マッサージ、ワックス脱毛、まつげパーマと、おおむね日本人が「美容サロン」と聞いて連想するようなことを担当していました。

ネイルはポリッシュが主流でした。

お店を開けたり、閉めたりする業務も行なっていました。

サロンが、持病の関係で爪のケアができない方などが多くいらっしゃるタイプのサロンだったため、病気にまつわる勉強や、お客様対応なども行なっていました。

年収はいくらほどでしたか?

時給15.50CAD+チップ。フルタイムで働いていたので、年収では30000ドル程度。

その仕事をしてみての良い点、やりがいを3つあげるとしたら?

・技術が伸ばせること

とにかく、美容にまつわる全ての業務を執り行う形でしたので、一日中技術の研鑽が必要でした。

カナダでは日本のように美容サロンが先鋭化しているわけではありませんが、みなさんおしゃれへの感度は高く、ネイルは日常的にされていました。 ポリッシュでのネイルアート(ジェルと違ってやり直しが効かないので、かなり難易度が高い)ができると喜ばれたため、家でも練習をしていました。

・会話力が磨かれること

とにかく、施術中の雑談がたくさん必要だったため、ひたすら雑談を練習しました

天気の話から始まり、軽いジョークを言ったり、プロとして専門的なアドバイスをしたりする中で、外国語での会話力が身についたかなと思います。

私の住んでいたカナダのモントリオールは、フランス語と英語が共通語で、フランス語が喋れたほうが(特に年配の方には)ウケが良いのですが、私はフランス語よりも英語のほうが得意だったので、よく会話に詰まってしまうことがあり苦労しました。

・顔見知りができる

リピーターの方がつくと、定期的に会って話せる現地の方を作ることができます。

異国の地は知り合いもあまりおらず悲しいのですが、知っている方がいらっしゃると「自分はこの国で生活できているな、馴染んでいるな」と思うことができました。

地元のサロンだったので、ときどきリピーターの方にお会いすることもあり、道でバッタリ会ってしゃべったときはとても嬉しい気持ちになりました。

大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?

若い人への施術をしたい場合は難しい。

私のサロンの場合だけかもしれませんが、日本のように「若い子向けサロン」「マダム向けサロン」といった棲み分けがあまりなされていません。

このため、幅広い年齢層や、人種などに対応したテクニックが必要でした。

私はアジア人の肌質や、自分と同年齢程度の人間のことしか分からないので、最初のうちはまごつくことが多かったです。

特に、ブラックの方に対する施術がとても難しく(肌質、髪質がアジア人と大きく異なるため)、「これでいいのか」と不安に思うことがよくありました。

カナダでエステティシャンを目指す方へ

日本人は丁寧な施術をするというイメージがあったのと、実際に、普通に施術を行っているだけでも「丁寧だ」と評価されることが多かったです。

日本人需要はかなりあると思います。

また、サロンワークは起業する人も多く、海外で働きやすいのかなと思います。

日本でもエステティシャンやネイリストとして働いている経験のある方はとても有利だと思います。

実際に、カナダで出会ったエステティシャンの日本人の方では、日本から求人に応募し、そのままビザを発行してもらった・・・というような方の話もよく耳にしました。

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