アラブ首長国連邦(ドバイ)のホテルで2年働いた体験談

ここではせかいじゅうに寄せられた各国の就労体験談をご紹介します。

今回は、アラブ首長国連邦(ドバイ)にて、ワークビザで2年間・ホテルサービス職として働いた方の経験談を紹介します。

目次

どんなお仕事をされていましたか?

高級5つ星ホテルのゲストリレーションとして、全ての国籍のゲストの英語・日本語応対、接客をしていました。

日本からの団体の予約やVIPの予約がある場合は、事前に準備をしたり、到着時のお出迎え、滞在中のケア、担当者とのパイプ役もしていました。

日本人以外にドバイの現地のゲストやヨーロッパや湾岸諸国からのゲストのケアも日常業務として行っていました。ホテル勤務の基本としてシフト制、夜勤もあり、毎週違う時間帯での勤務体系でした。

収入はいくらほどでしたか?

100万ほど(インセンティブ、チップを含まない手取り金額)

その仕事をしてみての良い点、やりがいをあげるとしたら?

新卒の際の日本国内でのホテル勤務経験を活かしつつ、100か国以上の同僚との母国語や文化、価値観が違う中での労働環境はとてもいい経験になりました。

国によって常識や考え方が違ったりしてそれが言い合いに発展したりすることも多々ありましたが、ホテルサービスの基本は一緒なのでそこはプロレベルの人が多く、いろいろと勉強をさえてもらうことも多くありました。

また、基本給は日本と比べると少ないながらも、客室のアップグレードや延泊を獲得した時にもらえるインセンティブや、お客様から直接頂くチップなど、頑張り次第で報酬が上がるのはモチベーションにつながりました。

また、家具・家電付きの個室の社宅を用意してもらえたので、到着直後から新生活の大きな出費や準備をする必要がなく、業務に専念することができました。

3食カンティーンで食べることも可能で、業務中や前後は勤務先のカンティーンで、勤務時間外や休日は社宅のカンティーンで無料の食事を頂けば、給与をまるまる貯金にまわすことも可能だったので、節約になりました。

もちろんキッチンを使って自炊もできました。同僚は本当にいろんな国の出身者がいたので、勤務中以外にも仲良くなった同僚と遊んだり、お呼ばれして各国の郷土料理を振舞われたりと、異文化交流も当たり前に行われていました。

和食を作って友人をもてなすこともありました。また、アラビアンな雰囲気が元々好きだったので、美しい装飾やアラブのお香の香りに毎日囲まれ、それもやりがいにつながりました。

大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?

ドバイで大変なのはまず、気候の違いでした。

砂漠なので夏場は外気温45度前後、でも室内はエアコンで20度くらいでかなりの温度差があるので、慣れが必要です。

特に勤務中の制服はイスラム教国なので長袖、足先までのロングワンピースでしたが、もちろん業務中屋外に出ることもあるのでとても暑かったです。

また、一年に一度ラマダンがあり、ラマダン中はイスラム教徒と非イスラム教徒で働き方が変わります。

ただ、非イスラム教徒でも時短勤務になったりという良いこともありました。

これからアラブ首長国連邦(ドバイ)のホテルで働きたい方へのメッセージ

コロナ対策が更に緩和されれば日本人観光客も外国人観光客も前のように戻ると思います。

ドバイは観光地として来る人ももちろん大勢いますが、エミレーツ航空のハブ地なので、ヨーロッパやアフリカ方面へのトランジットして立ち寄る人もとても多いので、ヨーロッパ旅行の帰りに2ー3泊とか、ヨーロッパ在住の日本人客が休暇で来たりと、便利な立地でもあります。

高級ホテルで働くなら、ホテル勤務経験と語学力(とりあえず英語は必須)が必要です。

英語さえ出来ればアラビア語が出来なくてもとりあえず問題ありません。

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