ドイツで4年間、ITエンジニアとして働いた体験談

ここではせかいじゅうに寄せられた各国の就労体験談をご紹介します。

今回は、ドイツにて、で4年半・IT業界(ITエンジニア)で働いた方の経験談を紹介します。

目次

どんなお仕事をされていましたか?

クライアントの要求に応じたシステムを構築、設計するのが主な仕事内容で、大きく分けると次の3つの工程になります。

まずはヒアリングと呼ばれる要求分析をします。

顧客の要望を把握することから始まり、顧客がどのようなシステムを求めているのか、実現したいことを何度も話し合いを重ねながら調査します。

それと同時に、「そのシステムが実現可能なのかどうか」「具体的にどのような作業が必要なのか」を考えます。

次にシステム設計を行います。設計がきちんと作成できているとその後のシステムの作成作業がスムーズに進みやすくなります。

最後にシステム実装で、システムが構築出来たらテストを行い、設計通りに作動するかを調べます。この他、完成に向けて業務遂行チームをまとめる役割を担うこともあります。

年収はいくらほどでしたか?

580万円

その仕事をしてみての良い点、やりがいをあげるとしたら?

お客様からの要望通りのシステムを完成させるということが、ITエンジニアの仕事になるため、1つ目は「希望を形に変えられる」という事です。

適切なヒアリングを行い、作成したシステムを見てお客様が喜んでくれたときにやりがいを感じます。

お客様が抱える業務上の悩みや問題が解決し「依頼して良かった」と言われたときは大きなやりがいを感じることが出来ます。

2つ目は「人間力が高められる」という事です。仕事を進めるうえでは、システムの構築、設計作業は1人で担当することもありますが、大半が数人で協力して行います。

根回しや協力依頼などを経て、要望通りのシステムが完成出来た際にはチーム全体で達成感を味わうことも出来ますし、段取りよく勧められた自身の人間力も評価されます。

更には、サービスエンジニアやコンサルタント系の職種の頃には、システム開発に入る前の調整役となる場合がほとんどで、お客様とエンジニアの双方から頼られる存在です。

そのため、営業とエンジニア両方の大変さを持ち合わせているといっても過言ではありませんが、お客様と社内の橋渡しができたときは、双方から大きく信頼されます。お客様や社内からの厚い信頼を得ることにより、エンジニアとしての自信やモチベーションが高まります。

最後に3つ目は、「世の中の役に立っている感覚を得られる」事です。

自分の開発したシステムが入った家電やデジタル機器などが社会に出回るため、世の中の役に立っているという嬉しさが感じられます。

大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?

どんな事があれど納期厳守であるという点です。

もともとスケジュールが組まれていても、開発工程でのトラブルや遅延などにより、計画が変わることはしばしばありますし、最終的な納期はずらすことが出来ない場合も多いため、ITエンジニアはなんとか納期を守るために、残業や休日出勤をして対応しなくてはならない場合があります。

また、仕様変更がある場合もあります。

仕様変更が起こると、それまで進んでいた作業がやり直しになったり、変更部分を探すための余計な作業が発生します。

仕様変更が起こる理由は様々ですが、お客さまの意向が急に変わり、それを反映するために大幅に内容を変えなくてはならないことがあります。

これからドイツでITエンジニアとして働きたい方へのメッセージ

ドイツには日本のIT技術が無く、取り入れたいと思っている事から、日本人IT人材の求人が急増化してます。

あった方が良い経験や資格は特には無いですが、1000時間以上のプログラミング学習と自分の目標を明確にする強い心が必要かと思います。

ドイツのベルリンでは、ITエンジニアの求人は常にあり、ITエンジニアになるための公的資格はなく、学歴の影響も他の専門職に比べて少ないことから、スキルを重視して雇用するケースが多いためです。

また、到達するために現実的な計画を立てる能力に秀でていると、ITプログラミングのような長期での業務に効率良く、かつ、常にモチベーション高く専念出来るからです。

IT言語や他国のIT事情は常に変わるため、学び続ける姿勢や意欲が非常に大事になります。

また、仕事上のコミュニケーションの観点では、英語の学習が必要です。

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