アメリカで3年間、技術職(自動車関連)のお仕事をした体験談

ここではせかいじゅうに寄せられた各国の就労体験談をご紹介します。

今回は、アメリカにて、B1/B2ビザで3年間・技術職として働いた方の経験談を紹介します。

目次

どんなお仕事をされていましたか?

自動車の部品製造ラインの立ち上げ、及び試運転調整が主な業務になります。

詳細な作業内容としては、設備の頭脳であるPLC回路の編集や電気配線のハード設計業務、加工に必要なNCプログラムやワークを搬送するローダーやロボットの調整などの業務に携わっていました。

各機器のメーカーによりソフトウェアの用意や取扱説明書の確認が必要で、柔軟に対応できるよう経験や知識が問われる場面が多い専門的な業種であると思います。

収入はいくらほどでしたか?

500万円

その仕事をしてみての良い点、やりがいをあげるとしたら?

自分の頭の中を表現することができる数少ない業種なので、自動車部品製造ラインとして形になったのを見ることが出来たときの喜びは感動です。

また、市場に出回っている車の一部に携わっているという満足感や不良品等を出さないように完成させるという責任感も、合わせて持つことができる職種だと思います。

当然、それだけの仕事量であることと、専門的な知識を要するため時給単価的にも高い方であると思います。

また、電気機器を取り扱う仕事なので電気の知識が必須になります。

電気自体が生活や仕事に欠かせない存在となっていますので、この仕事が無くなっていくということは考えにくく、手に職を付けるという意味でも定年退職等も関係なく、自分がやれるまで続けられる仕事であると思っています。

現に現場に出ていくと定年後に個人やセカンドキャリアとして活躍されている方も多く見受けられ、ある一定の知識と経験を活かして働いている方もいます。

日進月歩の最新技術に自分がついていかなければなりませんが、新しい事にチャレンジできたり最先端の技術が取り込まれている設備に携わることが出来るのは、とても面白く新鮮な気持ちで業務に取り組むことができます。

ライン作業と違い、同じ事をすることがほぼ無いです。

また、完成形の正解は人の数だけあり、最終的に部品が問題無く製造できれば良いというところがゴールなので、様々な回路作成や配線手順、調整手順があり自分にあったスタイルでのぞむことが可能となっています。

大変なこと、働く前に知っておくべき注意点などはありましたか?

専門的な知識になるので、文系で活躍されていた方には厳しい業種だと思います。

また、業務にてパソコンを多用しますのでパソコンが苦手な方は慣れるまでに時間を要する事もあると思います。

本気で目指すのであれば、大学生であればインターンシップなどで企業体験することをお勧めします。

中途の方は、電気工事士等の簡単な資格を取得することからはじめ、インターネットや企業展などでどのような作業をするのか把握した上で就職することをお勧めします。

これからアメリカで技術職として働きたい方へのメッセージ

細かい作業となるので、現地人ではなく日本人向けの作業であると、私は感じています。

しかし現地の生活に合わせ、現地人とのコミュニケーションや生活を行っていくため最低限の英会話は覚えたほうが良いように思います。

資格等は日本と現地とで違いがありすぎる為、参考になるものはありませんが、いきなり海外勤務をするよりは日本国内で知識や経験を蓄え、自信をつけてから作業に携わった方が会社にとっても自分自身にとっても良いことだと思います。

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