
せかいじゅうキャリアコーチのブレナー真由美です。
「異文化コミュニケーション力」
日本の本屋さんでは、こんなタイトルの本が結構人気のテーマにもなっているようですが。
もちろん本で基礎を学ぶのは大切。でも、こればかりは“本を読むだけ”では身につきません。
本当の意味での異文化コミュニケーション力とは、文化の違いを「知識」として知るだけでなく、それに出くわしたときに“自分がどう反応するか”を問われる、生きたスキルです。
また、グローバルに活躍したい、海外で働いてみたい。
と、体験セッションにお越しになる方からもよくいただく質問は、
「語学力以外で、海外で求められるスキルって何ですか?」
その答えの一つが
「異文化コミュニケーション力」
つまり文化や価値観の違いを理解し、尊重しながら関係性を築く力です。
実はこのスキルは、どの国・どの業界、日本国内でもグローバルな環境へ転職をしたいなら、どこでも通用する“グローバル共通スキル”。
今回は、私自身がどのようにこのスキルを磨いてきたかをお話ししながら、
みなさんにも日常でできるトレーニング方法をご紹介したいと思います。
イギリスで学んだ「違いを面白がる力」
私が異文化コミュニケーションの第一歩を踏み出したのは、イギリス留学時代でした。それまでは、茨城県で育ち地元の大学まで。前にも何度か話をしましたが、在学中の春休みに1カ月学校が主催するロンドンへの語学留学を経験し、またイギリスで更に勉強をしたいと思い、大学を卒業してから更に2年半イギリスのコベントリーと言う工業都市(第二の都市であるバーミンガム近郊)へ留学します。
大都市ではなかったため、日本人留学生はほぼおらず、英語が出来ない最初は、ヨーロッパやアジア各地から集まった留学生たちと、たどたどしい英語で話す中で、
「こんなに価値観って違うんだ!」「こんなに世界は広いんだ!」と何度も驚かされました。
食べ物の好み、時間の感覚、授業中の態度、グループワークの進め方……
「これが正解」というものがなく、それぞれの文化や考え方がありました。
2年半お世話になったホストファミリーの家には、
チェコスロバキア、トルコ、タイ、ミャンマー、香港、台湾など、
多様な国籍の人たちが次々に滞在していました。
まさに「文化の交差点」のような空間。
語学学校でもさまざまな人種の学生と学びながら、
自然と「違いを面白がる力」が身についていったのです。
香港と中国で体感した「同じ国でも違う」価値観
その後、私は香港に渡り、現地で転職をしました。
当時イギリス領だった香港では、イギリス人や欧米系の人たちとも多く接する機会があり、また、同じ香港人でも、現地育ちか海外で教育を受けたかで、考え方に大きな違いがありました。
人材紹介会社の現地責任者になった後には、中国本土にも拠点を広げ、
大陸の中国人とビジネスをするようになりました。
ここで実感したのは、
「同じ言語を話す相手でも、文化や背景でこんなに違うのか」ということ。
たとえば、中国本土では成果主義が強く、素直なところもある一方で会社へ求める意思も強い。
一方、香港では人間関係を重視する傾向が強く、見方につけばとことん付き合う。スピード感もとても大事でした。早い結果や決断を求められることが多かったと思います。
また、大陸の中国人も香港人も日本と大いに違ったことは、初めてなった上司は徹底的にジャッジをするということ。上司であれ、自分たちの考えて方ややり方が違うとなればそれはそれは反抗し、直ぐに辞めてしまうスタッフも。
上司である私が特に最初の頃は、アプローチ方法を柔軟に変える必要がありました。
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アメリカでの日常は、異文化コミュニケーションの実践の場
そして、今から8年前、私は家族と共にアメリカ・カリフォルニア州のオレンジカウンティに移住しました。
ここはアジア系を含む多くの移民が暮らす、多文化な地域です。一見「アジア人コミュニティ」と言っても、中華系、日系、韓国系、ベトナム系、フィリピン系など、その文化や価値観は大きく異なります。
私の子どもたちが通う学校には、何十という国や地域にルーツを持つ子どもたちが在籍しています。
親や祖先の出身地がアメリカではない家庭も多く、
子どもたちは「異文化に囲まれて育つ」ことが当たり前になっています。
この環境に身を置くこと、前にも書きましたが子供たちの学校のイベントに参加すること、PTA役員を7年もすることで、私自身も毎日のように異文化との接点を持ち、「異文化理解力」は磨かれ続けていると思います。
海外で求められるのは「違いを楽しみ、尊重する力」
異文化コミュニケーション力は、一朝一夕では身につきません。また、日本で生活していると中々難しいとは思いますが、意識すれば日常の中でも十分トレーニングができます。
たとえば、
- 海外出身の同僚や友人と会社以外でも一緒にいる時間を作る。例えばご飯を食べにいくだけでも国によって食べ方とか話題とか、違いを見つけられる。
- 旅行に行って、なるべくその地で生活するようなつもりで生活してみると、更に現地の習慣なども学ぶことが出来る。
- 日本でも今は沢山の外国籍の人たちが働いていたり、生活をしています。“正しさ”を押しつけず、「そういう考え方もあるんだ」と受け止めてみる
こうした積み重ねが、やがて「どんな国の人とも自然に関われる力」になっていきます。
英語力や語学力はもちろん大事ですが、
それ以上に、海外では「コミュニケーションの姿勢」や「人間関係の作り方」が問われます。
これはどんな職種・どんなレベルの仕事であっても、
求められる“ソフトスキル”の一つなのです。
グローバルに働くことを目指すなら、
ぜひ「異文化を理解する力」「違いを面白がる力」も育てていきましょう。
それでは、今週も一歩ずつ、あなたらしいキャリアの一歩を。


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